ユナイテッド・トラクターズ、2018年上期売上は32%増の38.9兆ルピア、コマツ建機は37%増の2,400台

 インドネシアのユナイテッド・トラクターズ(UT、PT United Tractors Tbk、本社:ジャカルタ)がこのほど発表した2018年上半期(1~6月)の業績によると、連結売上高は前年同期比32%増の38.9兆ルピア(約3,890億円)、純利益は、同60%増の5兆5,000億ルピア(約550億円)になった。(1ルピアは約0.01円計算)(全・1,348字)

 ユナイテッドトラクタ2018年第2四半期データ

 需要が本格回復してきた建設機械部門の販売台数のうち、主力であるコマツの販売台数は37%増の1,751台から2,400台となった。このような販売の上昇は、鉱業(マイニング)、農園(プランテーション)、建設業(コンストラクション)の需要増によるもので、コマツ製品は、36%のシェアを持つ建設機械のマーケットリーダーとしての地位を維持した(出典:内部市場調査=円グラフ)。

 UDトラックなどの他の流通ブランドの販売数量は、276台から417台に増加したが、Scania製品は553台から533台にわずかに減少した。

 また、建設機械販売台数の増加と機械ライフサイクルの延長の一般的なニーズにより、スペアパーツの販売台数と重機設備のサービスが35%増の4兆4,000億ルピアとなった。この結果、建設機械事業全体の売上は、前年同期の11.2兆ルピアに比べ、24%増の13.9兆ルピアに達した。

 そのほか、鉱業部門の事業セグメントは純収益が32%増加して17.4兆ルピアになり、5,660万トンの石炭生産と4億4,490万バーツの過負荷除去があった。鉱業部門は平均石炭販売価格の上昇により、石炭販売量が22%増の440万トン、純売上高は51%増の6兆ルピアルとなった。第4のセグメントである建設業は前年同期比62%増の1兆7,000億ルピアとなった。

 全体として、売上構成比は、鉱業契約セグメントが45%、建設機械が36%、鉱業が15%、建設業界が4%だった。

 ニュースリリース

 参考:インドネシアの建設機械販売推移

■ユナイテッド・トラクターズについて

 United Tractors(UT)は、 Komatsu、UD Trucks、Scania、Bomag、Tadano、Komatsu Forestなどの世界的に有名なブランドの製品を提供する、インドネシアの重工業の有力かつ最大の代理店。

 1972年10月13日に設立された同社は1989年9月19日にジャカルタとスラバヤ証券取引所に株式をPT United Tractor Tbk(UNTR)として上場し、PT Astra International Tbkを大株主としている。この最初の公募は、ステークホルダーの利益のために重機、鉱業、エネルギー分野で世界トップクラスのソリューション主導の会社になるというUnited Tractorsのコミットメントを示している。現在、同社の広範な流通ネットワークには、19の支店、22のサイトサポートオフィス、 全国22の州に11の代表事務所がある。インドネシア最大の重機販売代理店であることに満足しているわけではなく、同社はまた、鉱業契約の分野において積極的な役割を果たしており、最近炭鉱事業に参入している。