住友商事、オマーンにおけるBP向け油井管のサプライチェーンマネジメント契約に調印

 住友商事730日、子会社のSC Tubular Solutions Oman LLC(本社:オマーンマスカット)(以下、住友商事グループ)を通じて、英国オイルメジャーであるBP p.l.c(本社:英国ロンドン)傘下のBP Exploration Epsilon Limited(本社:オマーンマスカット、以下総称してBPグループ)と、油井管のサプライチェーンマネジメントサービスに関する4年間の長期契約を締結したと発表した。725日、オマーンマスカットでセレモニーを開催した。

  住友商事グループは、新日鐵住金と共に、BPオマーンがKhazzanタイトガス田(※1)開発で使用する油井管を、BPオマーンの在庫拠点に開発当初より供給してきた。今回、契約にもとづき、住友商事グループは、油井管の納入先を従来のオマーン北東部ソハール港から、国内外とのアクセスに優れるオマーン南東部ドゥクム港(※2)に変更する。さらに、ドゥクム港に新たに建設されたフリーゾーン(SEZADSpecial Economic Zone Authority of Duqm)で在庫管理を行い、輸送と在庫管理を一貫して担うことで、オペレーションを効率化する。

  住友商事グループは、新日鐵住金と共に、1997年のBPグループに対する油井管の供給開始以来、良好な関係を構築・維持してきた。今後も世界各地に有するグローバルネットワークを活かし、油井管のジャストインタイムでの供給や、適切なメンテナンス、在庫管理などを通じて、BPグループのオペレーション効率化に寄与していく。

  (※1Khazzanタイトガス田:2013年よりBPグループが一部(Block61)の掘削を担っている、BPグループ内でも注力プロジェクトの一つ。足元の順調な掘削活動により、ガス生産量は当初計画から倍増。追加投資も決定され、生産量はさらに増加する予定。

  (※2)ドゥクム港:オマーン国内の主要油田や中東各国に加え、アフリカやアジア地域へのアクセスも良好であることから、2009年よりオマーン政府主導で開発が開始された。日本企業では唯一、住友商事グループが在庫拠点を有する。

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