アドバネクス、約10億円投じて自動車部品の埼玉工場を増設

 精密ばねのアドバネクス(本社:東京都北区)は7月23日、約10億円を投じて自動車部品工場である埼玉工場(埼玉県本庄市)を増設すると発表した。次世代自動車向け新製品の引き合いが想定以上にあることから、第二期計画の拡張工事を早める。

 アドバネクスは、2016年に埼玉県本庄市に工場を開設して以来、その地で自動車向けの製品を生産してきた。当初から増設することは計画していたが、想定よりも新規の受注案件が多く早期に増産スペースを確保する必要が生じたことなどから、予定を早めて着工することにした。

 工場増設後は、近年の自動車の電子制御化を背景に需要が拡大しているインサートモールド(金属とプラスチックを一体成形させた製品)やEVなどの電気駆動関連向けを中心に生産体制を拡大させていく予定。

 同社は、チェコとインドの新工場が今年度に稼動する予定のほか、ベトナム工場も現工場の4倍の面積を持つ新工場に移転し、キャパシティを拡大するとともに新たに板ばねなどを生産する計画。

 なお、埼玉工場の自動車産業向け品質マネジメントシステムISO/IATF16949については先日監査に合格し、近々その認証を取得する予定。

<工場増設の概要>

所在地:埼玉県本庄市下野堂

土地面積:13,877㎡

増設する建屋面積:3,670㎡(埼玉工場合計8,666㎡)

投資金額:約10億円(土地、建物、設備)

生産品目:自動車用部品

工事の完了予定:2019年6月

増設後の生産額:工事完了の2~3年後に20億円程度

 ニュースリリース