タクマ、銘建工業からバイオマス発電設備を受注

 ㈱タクマは7月18日、銘建工業(本社:岡山県真庭市)よりバイオマス発電設備を受注したと発表した。

 銘建工業は、新構造材であるCLT(直交集成板)の製造も手がける国内最大手の集成材メーカーであり、「木材を大事に利用し尽くす」という考えのもと、集成材を作る過程で生じる木くずを固めた燃料である木質ペレットの製造やバイオマス発電所の運営を手がけ、近年では木質バイオマス利用のパイオニアとして注目されている会社。タクマは同社が真庭市や真庭木材事業協同組合などと共同出資により設立した真庭バイオマス発電㈱や、同社の本社工場にバイオマス発電設備を納入しており、同社グループからのバイオマス発電設備の受注は本プロジェクトで3件目となる。

 受注した発電設備で使用する主な燃料は、同社の工場から発生する木質副産物であり、エネルギー回収した熱と電気を工場内で利用するとともに、余剰電力を売電することにより木材資源を余すことなく有効利用する計画。発電規模は4,990kWで、発電した電気は「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」の活用により電気事業者へ売電される予定。

 バイオマスを燃料とするボイラは、タクマが最も得意とする商品のひとつであり、1950年代から木質チップやバガス(さとうきびの搾りかす)のボイラを国内外に合わせて610缶以上納入している。2012年7月の「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」の開始により、安定的な収益が見込めるようになったことから、バイオマス燃料を用いた発電事業への取り組みが活発化している。タクマは、これまで培ってきた技術とノウハウをもとに多種多様なバイオマスの特性に応じた最適システムを提案し、顧客ニーズに応えていく。

<設備の概要>

工事名称:木質バイオマス発電設備設置工事

設置場所:岡山県真庭市

発電規模:4,990kW

主な燃料:木質チップ、破砕バーク、プレーナダスト

完成予定:2021年7月

 ニュースリリース