日立建機、ニッポンマシナリー社(蘭)と販売・サービス会社設立で合意、中央アジアで事業拡大

 日立建機は7月10日、発展する中央アジアの建設機械市場のさらなる事業拡大に向けて、販売網の拡充とバリューチェーン事業を拡大するため、NIPPON Machinery B.V.(所在地:蘭アムステルダム、代表:M.Kemal Cetinelli(ケマル セチネリ)/以下、ニッポンマシナリー社)と、建設機械の販売・サービスを行う新会社の設立に向けて合意したと発表した。

 中央アジアは、シルクロード交易の歴史があり、現在でもユーラシア大陸の重要な交流拠点。また、近年では豊富な天然資源や、今後の重要な経済圏として注目されており、中国の進める一帯一路構想でも、ヨーロッパ経済圏につながる交通の要衝として注目されており、今後、中央アジア地域一帯は、インフラ整備や産業開発が今後大いに期待されている。

 中央アジア市場はまた、石油や天然ガス、鉄鉱石、銅、ウラン、レアアースなど、豊富な天然資源に恵まれていることから、日立建機は、これまでも鉱山用油圧ショベルおよびダンプトラックを多数納入しており、同市場で高いシェアを有している。

 日立建機は、従来、中央アジア市場は代理店を通じた機械販売を続けてきたが、事業拡大に向け、同市場でさまざまなノウハウを持つニッポンマシナリー社と販売・サービス会社の設立に合意、今後は新会社を通じて中央アジアの建設機械市場でのさらなる事業拡大に取り組んでいく。

 日立建機グループでは、今後も成長が見込まれる中央アジア地域において、建設機械の販売の拡充だけでなく、サービスやソリューションを中心としたバリューチェーン事業を強化していく。

<販売会社の概要>

会社名:Eurasian Machinery B.V.(ユーラシアンマシナリーB.V.)

合弁設立:2018 年 7 月中(予定)

資本金:100 万 US ドル(約 1 億円)

出資比率:日立建機:40%、ニッポンマシナリー社:60%

本社所在地:オランダ王国

拠点開設予定:カザフスタン共和国、キルギス共和国、タジキスタン共和国、トルクメニスタン、ウズベキスタン共和国、アゼルバイジャン共和国

事業内容:建設機械の販売・サービス

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