サンデンHD、中国・上海に「華域サンデン合慶新工場」を竣工、8月から電動コンプレッサー生産

 サンデンホールディングスと上海VW、上海GMを傘下に持ち、中国自動車市場シェアNO.1の上海汽車グループの華域汽車系統股份有限公司との合弁会社である華域三電汽車空調有限公司(Sanden Huayu Automotive Air conditioning Co.,Ltd)は7月5日、上海市浦東新区に最新鋭工場「華域サンデン合慶新工場」を竣工したと発表した。(サンデンの海外拠点

 新工場は、上海黄浦区の本社管理系の機能と上海市徐汇区にある石龍工場から工場設備を移転・新築するもので、敷地面積は11万6,000㎡、2階建ての北工場と南工場を合わせた建屋総面積は、10万5,000㎡。また、年間生産能力は1,500万台と、サンデンのグローバル工場の中では最大の面積・生産能力を有する工場になる。

 2017年末から新工場に新規の生産設備の導入を始め、2018年3月に本社機能を新工場へ完全移転し、4月から新工場で正式に業務を開始、主力のPXコンプレッサーの生産・販売をしている。さらに、8月からは電動コンプレッサーの生産を予定している。新工場で生産された製品は、独自の品質管理システムと生産管理システムで情報を一元管理し、顧客サービスと生産性の効率アップに役立てていく。

 華域三電は、2004年にサンデン、上海汽車、ベアーとの合弁で旧社名上海三電ベアー汽車空調有限公司を設立し、コンプレッサーの生産販売を開始。その後2015年に合弁再編成により、現在の社名となった。華域三電は、これまで石龍工場で中国国内顧客向けのコンプレッサー開発、生産を行ってきたが、販売の増加に伴い手狭となり、新工場への移転を決定した。現在、石龍工場から生産設備と開発設備の移設を順次行っており、2019年に移転を終了する予定。

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