東洋エンジニアリング、KJOとの包括エンジニアリング契約を更新

 東洋エンジニアリング(TOYO)は7月2日、カフジジョイントオペレーションズ(KJO)(*1)との包括エンジニアリング契約(General Engineering Service Agreement:GESA)を延長することに合意したと発表した。両社のGESAは2002年に締結されてから、今回で3度目の契約延長となる。TOYOは、今後さらに5年間にわたってサウジアラビア、カフジ地区カフジ・フート油田(*2)の操業者であるKJOの事業を支援することになった。

 契約は、これまでの設備計画の提案やFEED業務に止まらず、新規油田開発や既存油田の増進回収の計画業務も含み、さらに操業に至るまでの事業全般の支援業務、いわゆる「ゆりかごから墓場まで」のサポート業務を提供し、顧客の事業運営を支援するもの。

 TOYOがこれまで15年にわたって続けてきた「油田開発向けの技術援助」の信頼性と、「地下と地上の統合サービス提供」の付加価値に対して、サウジアラムコとクウェート石油会社から一貫して安定的な高評価を受けてきたことが、3度目の契約延長につながった。

 昨今の油価上昇による投資案件の増加と原油回収技術の高度化に伴い、TOYOとオーナー企業との契約更新も複数回に及んでおり、また新規GESA締結数も増加している。TOYOは油田操業に向けたトータルサポートを提供することで、ビジネス領域をさらに拡大していく。

 (*1)カフジジョイントオペレーションズ(Al-Khafji Joint Operations:KJO)は、サウジアラムコ(Saudi-ARAMCO)とクウェート石油会社(Kuwait Petroleum Company:KPC)の折半出資による事業会社

 (*2)カフジ・フート油田(カフジ鉱区)は、1960年に日本のアラビア石油により発見・開発され、2003年まで同社が操業していた。その後、アラムコとKPCの合同操業(KJOによる操業)となり、日量最大35万バレルの原油を生産。油価下落に伴い2014年から一部の操業を停止していたが、油価上昇に伴い操業再開となる。

<契約概要>

客先:カフジジョイントオペレーションズ(Al-Khafji Joint Operations:KJO(*1))

受注者:東洋エンジニアリング株式会社

対象油田:サウジアラビア、カフジ地区カフジ・フート油田(*2)

役務内容:油田操業全般に関する支援業務(設備計画の提案、FEED業務、新規油田開発、既存油田の増進回収の計画業務)

契約期間:2018年~2023年

 ニュースリリース