リース経済に向きを変える中国の建設機械

 建設機械は各国のインフラ整備に関連しており、支柱産業である。中国工程機械網の報道によると、中国の建設機械の新車市場規模は、現在約7,000 億元であり、リース市場規模は約6,380 億元である。モバイルインターネットの登場により様々な業界に変化が起きているが、建設機械市場における変化は遅い。(全2,072字)

(2018 年6 月6 日、CHPSA WEB サイトより)

 マイマイ簡単リース(迈迈易租、以下マイマイ)最高経営責任者(CEO)の姜博文は、建設機械業界がインターネットでの探求が遅いのには、主として二つの原因があると話している。まず、建設機械モデルは重く、機械1台の提示価格は約10 万元またはそれ以上から始まっている。その上、メーカー業界の従事者はインターネット業界に対してあまり敏感ではなく、専門の要領や知合いの範囲が障壁となって、この業界の立ち上りを遅くしている。

 市場は間違いなく巨大である。2016 年の中国建機設備リースネット(中国工程机械租赁网)の分析によると、現在、自営業の中小ユーザーは市場シエアの70%を占めており、そして、自営業設備の損益分岐点を維持するには、年間稼働率は約50%に達しなければならないが、市場の設備の半分以上は年間稼働率が約40%である。言い換えれば、市場の需要であれ資源配分の点からであれ、何れも多くの新しい成⾧点があると言うことである。

 2017 年に設立したマイマイ簡単リース(以下:マイマイ)は、標準化プラットフォームを構築して、低コストの“维保服务”(メンテナンス保証サービス)で中小の自営業ユーザーをマイマイプラットフォームに集中し、それに対して多方面わたるトレーニング、税制、施工ガイドを行って、エンジニアリング施工側(請負施工業者)のために標準化されたエンジニアリングリース施工サービスを提供したいと考えている。

 現在、外国にはユナイテットレンタルズ(美联租赁)のようなリースプラットフォームがあり、数十年の発展を経てようやく規模化した、統一された成熟リースプラットフォームを形成している。国内市場を見ると、“享租”(レンタルリース)、“找重工”(重工探し)、“攻城兵”(城攻め兵士)など、創立して間もない会社(のプラットフォーム)があるだけである。そのうち、“攻城兵”は、2016 年に1,600 万元の“天使轮”融資を獲得しているが、全体的トラックから見ると、業界全体の発展は何れも初級程度である。

 姜博文は、上述のこれら会社のトランザクション情報(取引情報の仲立ち)と異なるところは、マイマイは設備リース側へのサービスをさらに深めて、自営業リースユーザーの毎年の運営・維持管理費の低減を助け、これを価格の優勢に転嫁することで、施工プロジェクトに切り込み、市場シエアを獲得したいと述べている。

 姜博文は、従来のエンジニアリングプロジェクトでは、“运保”(運営保証)面が不完全であることから、設備の信頼性が低く、かつ、設備の種類が単一で台数も少ないことから、自営業側では、適当なプロジェクトを見つける事ができず、エンジニアリング側では、施工時に自分で施工計画を設計しなければならず、自営業としては、これ以上のサービスを提供することが出来てない。

 従い、後続の商務段階では、自営業はユーザーの開拓、値段交渉、代金取立てなどの段階で不利な立場となり、財務と税務面でも専門の指導がない。マイマイは、施工の前、中、後の段階から、自営業のために全プロセスのサービスを提供したいと述べている。

 ユーザー獲得段階で同社は、前期においてはメンテナンス保証補助金、オフラインの大修理(オーバーホール)工場、部品商店、中古車販売店、およびオフラインのアプリ(APP)、アプレット(小程序)、WeChat によるユーザー獲得を通して、経営段階におけるユーザーサポートを行い、後期は低コストのメンテナンスサービスと商務段階でのユーザー保存する予定である。

 現在、同社はすでに吉林省、遼寧省、山東省、安徽省、四川省などの地区でオフラインの協力パートナー擁しており、サプライチェーンとサービスの形成を基本的に完了している。利益面では、同社は二つの面から利益を上げている。一方で、プラットフォームの上で取引を成功したプロジェクトに対し、マイマイはサービス料を受け取り、ほかに、後期商務およびメンテナンス保証段階も、利益点の一つである。

 業務発展の状況から見て、2017 年に同社のチームは、すでに以前の中古車メンテナンス保証業務で数万名の“种子轮“ユーザーを蓄積しており、後半年の業務調整後は、重点をリース段階に移す予定である。

 現在、メンテナンス部品のOEM(Original Equipment Manufacturer)サプライチェーンはすでに配置を完了しており、キャタピラー(卡特彼勒、Caterpillar)との協力関係は既に確立している、行程機械車聯網は”迭代”(反復)の最適化を進めている。