太陽工業(大阪本社:大阪市淀川区)と日立造船は6月21日、デザイン性・耐震性・環境負荷の低減に優れた「次世代煙突」を世界に先駆けて完成させたと発表した。煙突は、城南衛生管理組合クリーンパーク折居(所在地:京都府宇治市)で適用された。
「次世代煙突」は、従来のごみ焼却施設の煙突に用いられてきた外壁コンクリートやPCパネルに替わり、軽量素材である「フッ素樹脂酸化チタン光触媒膜材」を採用した新工法。2011年に太陽工業と日立造船の共同で開発がスタートし、国土交通大臣指定性能評価機関である一般社団法人日本膜構造協会(東京都港区)の技術審査を経て、2013年より販売を開始した。
1枚の膜パネルで大面積を覆うことができ、取り付け作業も内部から行うことで工期短縮を実現する。また、膜材を透過した光が煙突内部の空間に明るさをもたらしてメンテナンス時の作業性向上を実現し、さらには外壁塗装が不要なため、維持管理コストの低減にも繋がる。