プライメタルズテクノロジーズ、唐山鋼鉄から状態監視システムの拡張工事を受注

 プライメタルズテクノロジーズは6月19日、中国の鉄鋼メーカーの唐山鋼鉄集団(唐山鋼鉄)向けに、状態監視システム(CMS)の拡張工事を受注したと発表した。PT社は既に河北省唐山市の同社第2 冷延工場に同システムを納入しているが、今回のシステム拡張工事により、PT社が納入する2 基の新設連続亜鉛めっきラインの状態監視にも適用される予定。拡張されたCMS は2018 年末に稼働開始の予定。

 CMS 導入の目的は、工場の稼働率を向上して保守点検費用を削減するだけでなく、生産計画を最適化してコンスタントに高品質な生産を実現することにある。2017 年以降、同社第2 冷延工場の既存の亜鉛めっきライン、連続焼鈍ラインとタンデム酸洗ラインは、PT社が納入したCMS で稼働状態が監視されてきた。唐山鋼鉄は、今回のシステム拡張によって工場全体の状態監視を行うことでIndustry 4.0 実現に向けて重要な一歩を踏み出し、予防メンテナンスの分野を技術的にリードすることになる。

 唐山鋼鉄は、中国最大手の鉄鋼メーカーであるHBIS 集団の傘下にあり、唐山の生産拠点で70 年以上操業してきた。2016 年の年間生産量は46 百万トン。近年、PT社はAOD コンバータ、真空脱ガス脱炭プラント、連続亜鉛メッキラインを納入し、さらに既存の酸洗ラインとタンデム冷間圧延機の連結工事を行っていた。

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