森永製菓、総額400億円投資、高崎第3工場建設や2018 中計の生産再構築を発表

 森永製菓は6月14日、中期経営計画の一環として約93億円を投じて群馬県高崎市に高崎第3工場を建設すると発表した。2019年4月に着工、2020年4月竣工、同9月に稼働する予定。同時に、2018中期経営計画期間において、高崎第3工場のほか、「生産再構築」として約280億円、既存施設設備の維持更新・改修投資としての「通常投資」約120億円、総額約400億円の設備投資を予定していることも発表した。

 高崎工場は、主力品の効率的な生産の強化を目的とするフラグシップ工場として、2011年に第1工場、2013年に第2工場の操業を開始し、現在は「ハイチュウ」「カレ・ド・ショコラ」「森永ビスケット」などの主力品を製造している。今回決議した高崎第3工場の建設により、チョコレートの主力品「カレ・ド・ショコラ」「ダース」の生産拠点を高崎工場に集約し、生産効率化を推進する。

 森永製菓は、2015中期経営計画(2015年度~2017年度)において「経営基盤の強化」に注力してきた。経営基盤の主柱である食料品製造事業の国内売上高は、主力品の売上高増などにより、最終年度の2017年度に、中期経営計画開始前年度(2014年度)比で19%増と大きく伸長した。

 続く2018中期経営計画(2018年度~2020年度)では、「経営基盤の盤石化と成長戦略の加速」をテーマに掲げ、国内の菓子食品・冷菓部門を中心とする『既存領域』では主力ブランドの強化と生産体制再構築によるより安定した収益基盤の確立、「inゼリー」など健康切り口商品の『ウェルネス領域』では高まる健康ニーズに幅広く対応した商品の開発と拡大を目指している。

<高崎第3工場概要>

所在地:群馬県高崎市宮原町2-1

工場規模:鉄骨造・2階建 延床面積 35,450㎡

投資額:93億円(建物等)

工事計画:着工予定 2019年4月

竣工予定:2020年4月

稼働開始予定:2020年9月

 ニュースリリース