日本合成化学工業、熊本工場で偏光フィルム用「OPLフィルム」生産設備を増設

 日本合成化学工業は6月12日、光学用ポリビニルアルコール(PVOH)フィルム「商品名:OPLフィルム」の今後の需要増加と品質要求に対応するため、熊本工場で生産設備を増設することを決定したと発表した。

 「OPLフィルム」は、液晶テレビやスマートフォンなどの液晶ディスプレイの主要部材である偏光フィルムの素材として使用されている。液晶ディスプレイの新興国への普及や画面サイズの大型化などにより、光学用ポリビニルアルコールフィルムの需要は増加すると予想されている。今後の需要増加と品質要求に対応するために生産能力の増強が必要であると判断し、熊本工場に第8系列生産設備(年産2,100万㎡)を増設することを決定した。これにより、第8系列完成後の生産能力は年産合計12,700万㎡となる。なお、第8系列は液晶テレビなど画面サイズ大型化にともなう大型偏光フィルムに対応した広幅OPLフィルムの生産が可能であるとともに、更なる技術改良を加えた設計であり、変化する市場のニーズに対応した設備となる。

<設備増設の概要>

場所:日本合成化学工業株式会社 熊本工場

所在地:熊本県宇土市築籠町221

完工予定:2019年度第4四半期(2020年3月)

 ニュースリリース