フランスの建設機械、2018年第1四半期は重機4%増に対し小型機は2%減

 CISMA(フランスの建設機械関連団体)・2018年5月31日発表・・・・・フランスの建設機械業界は、過去2年間で2桁の成長率を示している(2016年には32%増、昨年は+ 21%増)。具体的には、重機(油圧ショベル)の販売台数は、2016年と2017年にそれぞれ+ 21%と+ 15%増加した。小型機(ミニショベル)に関しては、フランス市場は同じ期間に2016年には35%増、2017年には22%増の巨大な成長率を記録した。

 2018年第1四半期は異なる傾向を示しているようだ。第一に、今年は全体的に成長率が低くなるだろう。第2に、小型機市場は昨年に近いレベルにとどまる。第三に、重機の成長率は、小型機の成長率よりも高くなければならない。

 最初の3ヶ月間(1~3月)、重機は前年同期比4%増加したが、小型機市場は同2%減少している。小型機の主要プレーヤーであるレンタル会社は、販売台数のほぼ60%を占めているが、今年はそれほど活発ではないと予想されている。

 土木工事は、Greater Paris projectと一部の地域の他の異なるプロジェクトの一環として推進されるべきである。しかし、地方自治体の予算は依然として制約を受けている。非住宅建設は増加しているが、住宅建設活動は数ヶ月以来減速しているようだ。

 とりわけ、製造者の注文書はそれほど高くはないが、主に供給部品が不十分であるため、製造業者は生産を増やすことができない。このため、納期は急激に上昇している。

Greater Paris project <Grand Paris>:パリ市街地を21世紀の都市に変え、競争の激しい国際巨大都市の中でその地位を確かなものにすることを目指している。このプロジェクトはまた、住民の生活を改善し、持続可能な都市を建設しながら地域間の格差をなくすことを目的としている。

CISMA (association of equipment manufacturers for construction, infrastructure, steel and handling)

 機械工学産業連盟(FIM)のメンバーであるCISMA(建設、インフラストラクチャ、スチール、ハンドリングのための機器メーカー協会)は、専門組織。同協会は、建設、インフラ建設、鉄鋼産業、および取扱いのための設備を構想、生産、販売するヨーロッパに拠点を置くビジネスを集めている。また、これらの材料のために特別に作られた部品および装置の供給者も含む。現在、CISMAはフランスの約3万人を雇用している200社(SME、SMI、および国際グループの子会社)で構成されている。これらの事業は、生産の58%を輸出し、79億ユーロ(1兆円強)の収益を生み出している。

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