日立造船、福島県で有機性廃棄物リサイクル推進施設の整備・運営事業を約82億円で受注

 日立造船は6月7日、福島県の会津若松地方広域市町村圏整備組合(構成市町村:会津若松市・磐梯町・猪苗代町・会津坂下町・湯川村・柳津町・三島町・金山町・昭和村・会津美里町、管理者:室井 照平 会津若松市長)から、有機性廃棄物リサイクル推進施設(し尿処理施設)整備・運営事業を約82億円で受注したと発表した。DBO(Design:設計、Build:建設、Operate:運転管理)方式で、日立造船が代表企業として、有機性廃棄物リサイクル推進施設(し尿処理施設)の整備・運営事業を受注するのは本件が初めて。

 日立造船はごみ焼却発電プラントのみならず、水処理の分野においてもAOM(After Service & Operation Maintenance:アフターサービス、運転管理、薬剤販売など)事業に積極的に取り組み、高効率かつ経済的な施設の運営に寄与していく。

 現存する一般廃棄物処理施設である中間処理施設(し尿処理施設、ごみ焼却処理施設、ごみ破砕処理施設・リサイクルセンター)の老朽化が進んでいることから、会津若松地方広域市町村圏整備組合はこれらの3施設の段階的な整備を計画している。日立造船を代表企業とするコンソーシアムは、その最初の施設として、有機性廃棄物リサイクル推進施設(し尿処理施設)の整備・運営事業を受注した。日立造船は、新施設のEPC(調達・設計・建設)。建設後は日立造船グループの特別目的会社(SPC)であるあいづエコ・オペレーション株式会社が15年間の運転管理業務を担う。

 受注した施設には、浄化槽汚泥の混入比率の高い脱窒素処理方式を導入し、安定的な処理を図る。適正かつ効率的し尿処理に寄与することで、生活環境の保全を図り、資源の有効利用に資するとともに、経済性を追求した運転管理を目指す。

<受注概要>

事業名称:有機性廃棄物リサイクル推進施設(し尿処理施設)整備・運営事業

事業予定地:福島県会津若松市神指町大字南四合字才ノ神地内

事業方式:DBO(Design:設計、Build:建設、Operate:運転管理)方式

事業期間:設計・建設:2021年3月まで

運転管理:2021年4月~2036年3月(15年間)

処理方式:水処理:浄化槽汚泥の混入比率の高い脱窒素処理方式

資源化:助燃剤化方式

処理能力:211kl/日

し尿:80kl/日

浄化槽汚泥:131kl/日(農業集落排水処理汚泥を含む)

処理対象物:し尿、浄化槽汚泥その他有機性廃棄物(農業集落排水処理汚泥)

発注者:会津若松地方広域市町村圏整備組合(管理者:室井 照平 会津若松市長)

受注金額:82億3,377万3,000円(税抜き)

代表企業:日立造船株式会社

構成企業:株式会社共立土建、株式会社目黒工業商会、八ッ橋設備株式会社

 ニュースリリース