米ハイスター・エール、中国フォークリフト会社の持分取得を完了、社名もHY Maximalに変更

 米国の大手フォークリフトメーカー、Hyster-Yale Materials Handling、Inc.(HYMH:ハイスター・エール・マテリアルズ・ハンドリング、本社:オハイオ州クリーブランド)は6月1日、昨年12月に発表していたZhejiang Maximal Forklift(浙江美科斯叉车有限公司、本社:浙江省杭州市)の発行済株式の75%を取得し、その支配持分を完了したと発表した。KNSN Pipe&Pile Company LimitedからHyster-Yaleの現金を使って資金を調達した総購入価額9,000万ドル(約99億円)で買収した。買収の結果、Zhejiang Maximal Forklift Co.、Ltd.はHyster-Yale Maximal Forklift(Zhejiang)Co.,Ltd.(以下、HY Maximal)に改称された。現在のZhejiang Maximal Forklift(Maximal)上級管理職は、Y-C香港持株会社Limitedを通じて、HY Maximalの残りの25%の持分を所有している。

 これまでに発表されたとおり、この取引は、HYMHの低コスト、グローバル製造能力を拡大し、競争力のあるコンポーネント調達へのアクセスを拡大し、Hyster-Yaleのユーティリティおよび標準製品ポートフォリオをさらに強化する戦略的アクション。すでに世界をリードするグローバルマテリアルハンドリング事業であり、ますます拡大しているグローバルユーティリティ市場および標準市場セグメントならびに中国市場でのHYMHのプレゼンスを強化する。

 地方の法定報告書で、Maximalは2017年の売上高は5億2,800万元、すなわち約7,700万ドル(約85億円)。国内と輸出の合計で約7,000台の販売数量、約4%の営業利益率を達した。 Hyster-Yaleがジョイントベンチャーで行う予定の投資のため、今回の買収は、現在利益を上げているものの、追加投資により、翌年のHYMHの利益を希薄化する見込みで、税引前500~1,000万ドル HYMHの統合計画を実施するために必要な費用および資本である。これらの支出および投資に加えて、特定の業績条件が満たされた場合、締め切り3周年までに最高1,000万ドルまでの1回限りのインセンティブ報酬が支払われる可能性がある。この買収は、控えめな市場シェアアップと相乗効果のもと、2020年のHyster-Yale社の収益に増加すると見込まれている。

 6月1日の決算に続き、HY Maximalは独立した法人として構成され、Lu JinHong氏が率いる独自の管理チームとなり、コリン・ウィルソン社長兼最高経営責任者を議長とするHyster-Yale Groupの一員となる。しかし、HY Maximalは、HYMHのJAPICセグメントの一部門として管理され、JAPIC上級管理職に報告され、その結果はLift Truck JAPICセグメントの財務に統合される。

■Hyster-Yale Materials Handling、Inc.について

 オハイオ州クリーブランドに本社を置くHyster-Yale Materials Handling、Inc.は、顧客のアプリケーションのニーズに対応するためのさまざまなソリューションを提供している。 HYMHの100%子会社であるHyster-Yale Group、Inc.は、主にHyster®およびYale®のブランド名で世界中に販売されているリフトトラックおよびアフターマーケット部品の包括的なラインを設計、エンジニアリング、製造、販売、サービスしている。Hyster-Yaleグループの子会社には、燃料電池スタックとエンジンに重点を置く代替電力技術会社であるNuvera Fuel Cells、LLC、Bolzoni®、Auramo®の下で販売される付属品、フォーク、リフトテーブルの世界的な生産者であるBolzoni SpA およびMeyer®ブランド名が含まれる。

■浙江最大限フォークリフト株式会社について

 2006年に設立されたZhejiang Maximal Forklift Co.、Ltd.は、クラス1電気およびクラス5内燃エンジンの平衡用のユーティリティの設計、製造、サービスおよび配電に関わるユーティリティおよび標準リフトトラックおよび特殊材料取扱装置の中国OEM。MaximalおよびSAMUKブランドの下で、中国および世界の市場向けのクラス2およびクラス3の電気倉庫製品を提供している。またMaxは、港湾機器および荒地のフォークリフト部門に特化した製品を設計、製造している。

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