プライメタルズテクノロジーズ、中国の寧波金田銅業向け銅棒圧延機2基を供給元のサウスワイヤから受注

 プライメタルズテクノロジーズ(PT社、本社:ロンドン)は6月4日、中国の寧波金田銅業(寧波金田銅業(集団)公司)向けの銅棒圧延機SCR 7000 2 基を米国ジョージア州キャロルトンのサウスワイヤ社(Southwire Company, LLC)から受注したと発表した。

 この銅棒圧延機は、地域市場への新規拡大のために2019 年に納入されるもので、1 基目は浙江省杭州市に、2 基目は広東省広州市に設置される予定。1 基目は2019 年の夏、2 基目は2020 年初旬に生産開始の予定。この受注により、PT社が寧波金田銅業に納入する銅棒圧延機は総計4 基となり、その年間生産能力は合計約100 万トンに増加する。

 今回、PT社は、SCR 7000 用の圧延機とコイラー(巻取機)のエンジニアリング、製作、および試運転を担当する。ビル建設用電線とケーブル市場向けのタフピッチ銅(ETP 銅)の生産に使用される圧延機は、独立駆動の圧延スタンドを装備したモルガン・ノーツイストミル(Morgan No-Twist mill)13 基からなり、断面8,200 mm2 の鋳造銅を圧延して、直径8、9.5、12.7、16、18、および25 mm の棒材を生産。重量2~4 トンのコイルを毎時48 トン生産し、各圧延機の年産能力は約31 万5 千トン。

 各圧延機に対して、24 インチの入側シャーとテーブル、油圧式ロール組込装置搭載の18 インチ粗圧延機スタンド1 基、12 インチ粗圧延機スタンド4 基、8 インチ仕上げ圧延機スタンド8 基、インジェクターとエアワイパーを含む銅棒冷却および洗浄システム、ローラー付ターンダウン、2 基のピンチロール、コイラー、2 基の潤滑システムをそれぞれ供給すると共に回転式ターンテーブル付きコンベヤの設計を担当する。また、最新のインライン再循環式コイルハンドリングシステムも配置される。

 寧波金田銅業は、1986 年に浙江省寧波市に銅棒のメーカーとして創業して以来、中国最大手の銅製品メーカーに成長し、中国上位500 社に入る複合企業。PT社は、過去50 年間に渡ってサウスワイヤ社の顧客向けに110 基以上の非鉄圧延機を製作し、約40 基の改造を行ってきた。

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