米AGCO、南アフリカ・ヨハネスブルグに新アフリカ本社を開設

  世界的な農業機械メーカー、米AGCO(アグコ、本社:ジョージア州ダルース)の会長兼CEOであるMartin Richenhagen(マーティン・リッチハーゲン)氏は5月21日、ヨハネスブルグ(南アフリカ)の新アフリカ本社において、アフリカの農業繁栄を促進するためのAGCOのビジョンと戦略について概説、「アフリカの役割は、世界の人口を増やし、世界の食糧安全保障の問題を修復する上で極めて重要である」などと語った。

 Richenhagen氏は、「世界的な売上高83億米ドルを達成するために、AGCOはアフリカに食料安全保障のエンジニアリングと持続可能な生産性向上のための投資を行っています。 イノベーションにおける“first mover”(先発)として、少数のリソースを投入してより多くの食糧を育てるという課題に取り組んでいます。」

 ヨハネスブルグの新本社開設は、AGCOの継続的に開発している大陸のインフラの一部であり、部品倉庫、ザンビアのAGCO未来の農場とトレーニングセンター、アルジェリアのトラクタを生産する合弁会社の設立も見られた。最近では、認定された2年間のアグリビジネスプログラムであるAGCOアグリビジネス適格性認定(AAQ)を開始した。

 さらに重要な動きとして、同社は、農業生産、加工、物流、マーケティング、トレーニング、および拡張サービスのネットワークイノベーションシステムであるAgri-Parksプロジェクトに関与することになった。

 AGCOのNuradin Osman(ヌルディン・オスマン)副社長兼アフリカ本部長は次のように述べている。「AGCOの幅広い製品、サービス、専門知識により、農業生産と農村経済の変革にこのエキサイティングなイニシアチブに貢献することができます。」

 また、「当社がアフリカからアフリカに奉仕するというアプローチは、大陸における農業の成長を加速し、深めるための戦略の中心です」とAGCOシニアバイスプレジデント兼アジア太平洋アフリカ支社長Gary Collar(ゲイリー・カラー)氏は述べている。

 Richenhagen氏は、「アフリカの農業の進歩における重要なステークホルダーとの会合は私にとって大きなチャンスでした。ビジネスとして私たちはアフリカにコミットしており、経済成長と雇用創出に貢献するために農業が異なるように努力しています。」

 アフリカ本社の開所以来、Richenhagen氏氏はザンビアを訪れ、ルサカのAGCO未来農場施設を見学する予定。

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