斗山インフラコアとLG Uplus 、5G型スマート建設機械開発で協力

 韓国の建設機械メーカー、斗山インフラコア(以下DI、本社:仁川)と同国の携帯電話事業会社であるLG Uplus は5月29日、スマートな建設技術の開発に関する協力のため、共同で5G通信技術を用いた無人自立建設機械を開発するMOU(覚書)を締結したと発表した。(全836字)

 両社は、自動車のように建設機械の無人自動運転技術を開発することを目指している。建設機械メーカーと電気通信会社が協力して韓国で無人運転技術を開発するのは初めてのこと。

 両社は、5G技術の超低遅延、高速、大容量をベースに、今年末までに建設機械遠隔制御技術の開発と検証を完了する予定。プロジェクトが成功すれば、オペレータは操縦席から機械を操作するように数百キロメートル離れたコントロールセンターのスクリーンを介して建設機械を監視することができる。

 両社は、無人で建設現場での自立を実現するために、ドローンによる3D測量、作業負荷計算と建設計画の自動化、建設機械間の共同作業を可能にするために、スマートな建設技術全体にコラボレーションを拡大する予定。

 重機ビジネス部門のJongseon Ahn副会長は、「今回のMOUにより、情報通信技術を活用した新たな事業分野の開拓を加速する。また、世界の建設機械市場における競争上の優位性を確保するため、洗練された通信技術を既存のスマートな建設技術に結びつける」と語った。

 LG Uplus 5Gプロジェクトセンターの副社長であるJusik Choi氏は次のように述べている。「5Gは、LTE時代に不可能な機能を実行する能力を備えています。DIと協力して、建設機械業界のパラダイムシフトをもたらし、5G B2Bサービス市場をリードする」と語った。

 全く別の開発では、昨年12月、DIは、自動車および重機部品の世界的なリーダーであるBoschと、無人の建設機械操作および自動化技術の実現を目指した認識および制御ソリューションの共同開発に関する技術協定に調印している。

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