コマツ、オフロード法2014年基準適合のホイールローダー「WA480-8」を発売

 コマツは5月30日、最新技術を随所に織り込み、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」(※1)2014年基準に適合したホイールローダー「WA480-8」を6月から発売すると発表した。

 当該機は、特定特殊自動車排出ガス2014年基準の排出ガス規制をクリアした新世代エンジンを新たに搭載し、窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)の排出量を大幅に低減している。

 先進のワイドレンジロックアップ付き大容量トルクコンバーターの採用や、作業負荷に応じてエンジン・パワートレイン・油圧システムを最適コントロールするコマツ スマートローダロジックにより燃料消費量をコマツ従来機に比べ20%低減(※2)するなど、生産性と燃費性能の両方で高いレベルを実現し、国土交通省2020年燃費基準達成率100%(申請予定)を達成している。

 また、優れた掘削性を有した新開発のバケット(特許出願中)を標準装備。バケットの形状を、すくい込み性・満杯性・荷の保持性を考慮して見直したことで、作業効率を向上させている。さらに、同じく標準装備のオート掘削機能は、作業機にかかる負荷を感知し作業機を自動制御。掘削開始からすくい込みまでをアクセルのみで操作できるため、オペレーターの熟練度に関係なく安定した積み込み量を確保し、生産性の向上と疲労軽減に貢献する。

 最新のKOMTRAX(機械稼働管理システム)は、オペレーターごとの運行管理を可能にするとともに、排出ガス後処理システムに必要なAdBlue®(※3)の残量についても確認可能にしている。さらに、国内で初めてパワーラインの保証延長と無償メンテナンスを取り入れたサービスプログラム「KOMATSU CARE(コマツ・ケア)」が新車購入時から付帯され、トータルライフサイクルコストの低減と長時間稼働に貢献する。

 価格は5,750万円(工場裸渡し消費税抜き)で、販売目標(国内)は年間25台。

※1. 通称、オフロード法という。

※2. コマツ従来機との比較(コマツテスト基準による)。実作業では作業条件により異なる場合がある。

※3. ドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標。尿素SCRシステム専用の高品位尿素水のこと。

 ニュースリリース