月島機械、京都市と「鳥羽水環境保全センター下水汚泥固形燃料化事業」で基本契約

 月島機械(以下TSK)、月島テクノメンテサービス(以下TTMS)は5月28日、月島機械を代表企業とする特別目的会社㈱バイオコール京都鳥羽(以下BCT)を設立し、京都市と「鳥羽水環境保全センター下水汚泥固形燃料化事業」(以下同事業)に関する基本契約を締結したと発表した。

 この事業は、下水汚泥の低温炭化燃料製造技術を用い、施設の設計・施工・維持管理・運営・燃料化物販売・石炭火力での混焼利用まで一貫体制で実施する、下水汚泥燃料化リサイクル事業。これによって、長期安定的な事業運営を展開し、下水道資源の有効利用を促進するとともに、温室効果ガスの削減による地球温暖化防止に貢献することを目的としている。

 事業は、京都市が鳥羽水環境保全センター(京都府京都市南区上鳥羽塔ノ森梅ノ木1)において、バイオマス資源である下水汚泥から燃料化物を製造し、石炭の代替燃料として有価で供給するもの。燃料化施設の設計・施工・維持管理運営・下水汚泥固形燃料の買取りを一括して民間事業者に委託するDBO(Design:設計、Build:施工、Operate:運営)方式が採用されている。

 3月29 日、総合評価一般競争入札方式によりTSK を代表企業とするTSK グループが事業の落札者に決定、京都市と4 月20 日に事業の「基本協定」を締結した。また5 月23日にBCT、TSK、TTMS と京都市との間で「基本契約」を締結した。

 今後は、2021 年3 月までに施設を設計・施工し、2021年4 月から2041年3 月までの20年間にわたり、同施設の維持管理・運営および固形燃料の買取りを行う。固形燃料は、電源開発の石炭火力発電所で石炭と混焼利用する計画。

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