プライメタルズテクノロジーズ(本社:ロンドン)は5月30日、中国の江蘇中広潤社(江蘇中广潤新素材技術有限公司:ZGR)向けの銅棒圧延機SCR-7000 を、供給元となる米国のサウスワイヤ社(Southwire Company, LLC)から受注したと発表した。新設される銅棒圧延設備は、増加する需要に対応するため中国・江蘇省の宜興市に設置され、生産開始は2019 年の半ばを予定している。
宜興市を拠点とするZGR は、2012 年に同社として初号機になるSCR-4500 をサウスワイヤ社から購入していた。ZGR は銅導線の開発、製造、販売の専業メーカーで、電気通信、電気、電子、自動車、航空宇宙およびその他の産業の最終製品用として幅広く銅および銅合金ワイヤービレットを生産しており、年間生産能力は25 万トン。今回新設される圧延機SCR-7000 は直径8、9.5、12.7、16 および18 mm の銅棒を生産可能で、8 mm 銅棒の生産能力は毎時48 トン、年間生産能力は約31 万5 千トン。
サウスワイヤ社は米国ジョージア州のキャロルトンに拠点を置く北米最大の電線・ケーブルメーカーで、サウスワイヤ社は子会社と共に、ビル用の電線とケーブル、メタルクラッドケーブル、ポータブルコードおよび電子機器用コードの各製品、OEM 供給している電線製品および高品質製品の製造を行っている。プライメタルズテクノロジーズは、過去50 年間にわたってサウスワイヤ社の顧客向けに110 基以上の非鉄圧延機を製作し、約40 基の改造を行ってきた。