JXTGエネルギー、国内最大規模の人工光型植物工場建設に向けた合弁会社設立

 jXTGエネルギーは5月29日、100%子会社であるJX ANCI(本社:千葉県山武郡芝山町)および日新商事(東京都港区)が、合弁会社「Jリーフ株式会社」(JXANCI成田工場敷地内)を設立、㈱スプレッド(京都市下京区)との協業により、国内最大規模の人工光型植物工場建設に向けた検討を進めることを決定したと発表した。

  天候不順や農業人口の高齢化などによる露地栽培野菜の供給不安定化や食への高い安全意識を背景に、安定供給・低農薬栽培が可能な植物工場野菜は、今後着実な成長が見込まれている。このような環境を踏まえ、かねてから農業関連商材の販売を手掛けてきたJX ANCIおよび日新商事はこのほど、Jリーフを設立、農業分野の知見を活かすことにより、食の安全・安定供給に資する事業展開が可能と判断した。

  Jリーフは、大規模な人工光型植物工場の建設・運営および生産品販売に長年の実績と経験を持つスプレッドとフランチャイズ契約を締結する。建設を検討する人工光型植物工場は、従来の露地栽培やハウス栽培と異なり、工場内で植物生長に必要な諸条件(光量、温度、湿度、風速、栄養分など)を最適に制御しながら、効率的かつ安全に植物を栽培する施設となる。各社の強みを結集し、JX ANCI成田工場内に、スプレッドの「Techno FarmTM」を導入した、レタスなど葉菜類日産3万株の生産能力を有する人工光型植物工場の2020年本格稼働を目指し、検討を進めていく。

  JXTGエネルギーは、これまで培った工場の運営管理やバイオ関連技術の知見・ノウハウを活用することにより、植物工場における安定的な生産と安心・安全な品質の実現を目指していく。

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