タダノ、米Manitex社と第三者割当増資による新株式取得で合意、製品販売提携・開発提携・共同購買

 ㈱ タダノは5月24日(米国現地時間)付で、Manitex International Inc.(本社所在地:米国イリノイ州、米国NASDAQ市場上場、以下Manitex社)が発行する第三者割当増資による新株式を取得することに合意したと発表した。取得株式数は2,918,542株(所有割合14.9%)で、取得額は3,260万ドル(約36億円)、現地時間の5月29日に取得する予定。

  タダノグループは、長期目標として「LE世界No.1」(LE = Lifting Equipment)を掲げ、更なるグローバル化に取り組んでいる。この間も欧米のメーカー関連では、ドイツのファウン(1990年)、米国のマンティス(旧・スパンデック、2008年)を子会社化するなど、海外展開を推進している。

 Manitex社は、北米で一般建設やエネルギー関連設備の設営に使われるブームトラックの生産・販売に強みがあり、また、子会社であるPM Group SpA(本社所在地:イタリア)において、米州や欧州で車両搭載型クレーンの主流となっている折り曲げブーム式クレーンをラインアップしている。これらは、タダノグループの製品ラインアップにないLE商品であり、タダノグループ製品と相互に補完することで、より幅広い顧客のニーズに応えることが可能になると判断した。

 タダノおよびManitex社は、タダノがManitex社の株式を取得することで関係を構築し、製品の販売提携、開発提携、共同購買を進めることに合意した。

 また、今回の資はManitex社にとって、資本の増強による財務基盤の強化にも寄与し、タダノグループのグローバル販売ネットワーク活用による収益拡大が期待される。

 なお、Manitex社の取締役会は、今年6月にタダノが指名する候補者1名を新規に取締役に任命する予定。

<Manitex社の概要>

名称:Manitex International Inc.

所在地:9725 Industrial Drive Bridgeview, IL 60455 USA

代表者:Chairman and CEO David J. Langevin

事業内容:建設用クレーン、車両搭載型クレーン、コンパクトトラックローダー等の開発・製造・販売

設立:1985年

資本金:100,539千ドル

発行済株式数:16,668,986株

従業員数:561

主な事業所:米国イリノイ州・テキサス州・ミネソタ州・インディアナ州、イタリア

年間売上高:213,112千ドル(201712月期、約234億円)

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