日本建設機械工業会、新会長にコマツの大橋社長が就任

 日本建設機械工業会が5月23日に開いた通常総会後の理事会において、コマツの大橋徹二社長が新会長に就任した。任期は1期2年。コマツの社長が会長職を務めるのは、初代工業会会長の片田哲也、安崎暁、坂根正弘、野路國夫の歴代社長に続いて5人目。

■記者会見時の大橋新会長コメント

 建設機械工業会は1990年に設立され、フェアな工業会として今年で29年目を迎えます。この間、平野元会長のリーダーシップのもとで4つの柱(ビジョン)を謳っています。

 一つ目は、東日本大震災、熊本地震、あるいはいろんな災害がありますが、この震災からの復興への貢献、建設機械工業会として、それにどう対応していくかであります。二つ目は、いわゆる排ガス対策など、環境・省エネルギー対応であります。三つ目は、建設機械工業会正会員だけで60数社ありますが、会員各社のグローバル展開の支援、会員各社が海外に出ていく支援であります。四つ目は、少子高齢化が激しいなか、i-Construction など新しい技術にどう対応していくかであります。

 この4つの柱を推進する道を平野前会長(日立建機社長)が敷かれましたので、私も同様にきちっと進めていきたい。

 建設機械工業会は、過去からコンプライアンスについて非常に熱心に取り組んでいます。いろんな部会活動も弁護士が入って行うなど、他の業界と比べても非常に進んでいるところであります。昨年は「下請け代金取引法」「協力企業との適正取引に向けた行動計画」のフォローアップ調査の改訂版を取りまとめるなど情報共有もしました。

 建設機械の出荷は、内需は多少厳しいかもしれませんが、外需は全体に好調です。報道各社にもサポートを受けながら、業界としてもさらに、開かれた工業会として取り組んでいきたい。

<経歴書> 2018年4月1日現在

氏名:大橋徹二(おおはしてつじ)

生年月日:1954年(昭和29年)3月23日

学歴:東京大学工学部(1977年3月卒)

   スタンフォード大学院修士(1984年6月卒)

出身地:東京都

主要職歴

1977年4月:株式会社小松製作所 入社

1998年10月:生産本部 粟津工場管理部 部長

2001年10月:生産本部 真岡工場 工場長

2004年1月:コマツアメリカ㈱ 社長 兼 COO

2007年4月:執行役員 生産本部長 兼 e-KOMATSU管掌

2012年4月:取締役 専務執行役員 事業戦略、生産・販売、情報戦略、産機事業管掌

2013年4月:代表取締役社長(兼)CEO