東芝メモリ、岩手県北上市に新製造棟の建設を決定、3次元フラッシュメモリの需要拡大に対応

 東芝メモリは5月22日、3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH(TM)」の生産能力の増強を目的に、岩手県北上市に7月から新製造棟を建設すると発表した。

 東芝メモリは昨年9月、岩手県北上市を新拠点と決定し、新製造棟の建設開始に向けて準備を進めていた。エンタープライズ用サーバやデータセンター向けを中心に3次元フラッシュメモリの需要が中長期的にも拡大が見込まれることから、建設を決定。これにより、四日市工場と連携を図りながら、市場拡大に対応できる生産体制を確立し、さらなる事業競争力強化を図る。

 新製造棟は2019年の竣工を予定している。地震の揺れを吸収する免震構造を採用するとともに、最新の省エネ製造設備の導入など環境面にも配慮した工場とする計画。また、人工知能(AI)を活用した生産システムの導入などにより生産性を向上させる。具体的な設備導入や生産能力、生産計画等については、市場動向を踏まえ、今後順次決定する。また、米国ウエスタンデジタル社との協議の上、共同投資を今後進める予定。

  製造棟を運営する東芝メモリ岩手は、今年度370人の新卒採用を計画するなど、稼働にむけた準備を進めている。

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