荏原、東北中央自動車道/栗子トンネルに換気設備を納入

 ㈱荏原製作所は5月18日東北中央自動車道/栗子トンネルに換気設備を納入したと発表した。今回納入した換気設備は、排風機2台(口径 3,350mm)とジェットファン26台(トンネル内福島側坑口、山形側坑口にそれぞれ13台)で構成される。

 福島・山形両県にまたがり新たに開通した栗子トンネルは、東北地方で最も長い約9kmの自動車専用道路トンネル。栗子峠は、降雪量が多く急こう配や急カーブも多いため、冬期における大型車両などの立ち往生が多発していた。このトンネル開通により、安全・安心な通行が確保される。

 今回納入した換気設備は、トンネル内の空気環境の維持およびトンネル火災時の避難環境確保を目的としている。換気設備の特長は、予測演算制御を搭載しており、交通量計測設備からの交通量を基に換気設備を運転することで、ランニングコストを最小化したこと。

 荏原は、「豊富な実績と信頼を背景に、今後も世界各地のインフラ整備に貢献してまいります」としている。

<納入設備の概要>

納入先:国土交通省東北地方整備局

換気方式:ジェットファン併用集中排気縦流方式

納入設備:口径 3,350mm 横軸軸流排風機2台、1000型ジェットファン(高風速)26台

受注金額(※):1,192,320,000円(税別)

※「東北中央自動車道トンネル換気設備設置工事」の受注金額(2016年3月契約時)

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