古河機械金属、油圧ブレーカの自社整備を東北と関西で開始、ロックドリル部門でストックビジネス強化

 古河機械金属は5月18日、ロックドリル部門の中核事業会社である古河ロックドリル(東京都中央区)が、ストックビジネスを拡充・強化するため、アタッチメント製品である油圧ブレーカの自社整備を東北と関西の2地区で開始すると発表した。

 油圧ブレーカは、油圧ショベルのアタッチメント製品として、建設土木現場や砕石場、石灰石鉱山などで多く使用されており、国内シェアは約40%(古河機械金属調べ)とトップシェアを有している。これまで油圧ブレーカの整備は、指定協力会社体制で行ってきたが、市場における同社の位置づけをさらに高めるため、特に中大型油圧ブレーカに関して自社整備も開始し、製品納入後の顧客サポートを強化していくことにした。

 具体的には、①メーカー品質による分解整備で安定した稼働を維持、②メーカーだから可能な最新部品によるアップグレード整備、③分解整備データの分析により効率的な部品交換・整備・使用方法をサポート、④顧客の抱えている問題・課題の発掘による解決策の提供、などを行っていく。

 ロックドリル部門では、すでに主力製品であるトンネル掘進用のトンネルドリルジャンボで自社整備を行っているが、今年度より油圧ブレーカの自社整備事業を東北および関西地区の2拠点で進めることで、アタッチメント製品でも整備事業を強化していく。さらに、今後は、もう一つの主力製品である、砕石場、石灰石鉱山の採掘現場で使用する油圧クローラドリルでも自社整備体制を整えていく計画。これにより、ストックビジネスを強化し、フロービジネスとの両輪での収益拡大を図っていく。

 古河機械金属は、2025年ビジョン「FURUKAWA Power & Passion 150」~カテゴリートップ・オンリーワンを基軸として成長する企業グループの実現~ を具現化していくための第一フェーズとして、「中期経営計画2019 ~新たな成長の礎を構築~」(対象期間2017年度から2019年度)を制定し達成に向け邁進している。うち、ロックドリル部門では、ライフサイクルサポート機能の強化による、フロービジネス・ストックビジネス両輪での収益拡大に取り組んでいるが、今回の自社整備事業の拡大は、これを強力に推進するために行うもの。

《油圧ブレーカ自社整備拠点》

東北地区: FRDいわき株式会社 福島県いわき市好間町上好間岸前17

関西地区: 古河ロックドリル株式会社関西支店 大阪府大阪市西淀川区大野3丁目7番196号

《整備に関する問い合わせ》

古河ロックドリル株式会社 ライフサイクルサポート本部 TEL:027-387-6940

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