オカダアイヨンが5月9日に発表した2018年3月期(2017年度)連結業績によると、売上高153億9,900万円(前期比17.4%増)、営業利益11億9,500万円(同8.0%増)、経常利益12億7,000万円(同16.4%増)と順調に推移したものの、親会社株主に帰属する当期純利益は得意先の倒産関連による特別損失1億5,000万円を計上したこと等により6億6,600万円(同4.3%減)となった。また、2017年10月に株式取得した㈱南星機械、㈱南星ウインテック、暁機工は第3四半期(6カ月)から連結対象とし、新たな報告セグメント「南星」として記載されている。
■セグメント別業績
<国内セグメント> 売上高111億1,400万円(前期比0.9%増)となった。主力の圧砕機は再開発や建替需要が堅調な中、業界シェアも順調に伸ばし売上高は58億7,500万円(同7.2%増)、油圧ブレーカは戦略商品投入やレンタル業者の需要回復により、売上高は9億4,300万円(同33.5%増)となった。
一方、環境関連機器は排ガス規制の影響もあり、売上高は11億4,700万円(同35.6%減)と減収になった。また、アフタービジネスについては指定サービス工場の体制整備が寄与し原材料売上高が11億8,700万円(同4.2%増)、修理売上高が8億300万円(同7.0%増)となった。利益面については、新規株式取得費用及びのれん償却費等の影響もありセグメント利益は8億6,000万円(同1.4%減)となった。
<海外セグメント> 売上高が27億5,200万円(前期比31.3%増)となった。堅調な海外需要を背景にレンタル需要が回復した北米が順調に推移したことに加えて、代理店拡充を図ってきたアジア、オランダ駐在員事務所を開設した欧州共に各地域で売上が増加した。セグメント利益も3億9,100万円(同66.4%増)と大幅な増益となった。
<南星セグメント> 売上高15億3,200万円(6ヶ月累計)となった。販売内容の主なものは林業機械、スクラップ用機械、車載・舶用クレーン、ケーブルクレーン、各種ウインチ等となっている。利益については株式取得前に加入していた保険費用5,500万円を計上した事もありセグメント利益は△1,100万円となった。
■2019年の見通し
2019年3月期の見通しについては、国内外の政治リスクや地政学リスク等の懸念材料はあるものの、東京オリンピック・パラリンピック開催に向けたインフラ整備、首都圏を中心とした都市再開発等、内需主導による景気回復は引き続き期待されるものと想定。国内では営業基盤の拡大、生産体制の再整備、市場ニーズを先取りした新商品の開発等への注力に加え、南星グループとの統合効果の最大化を図ると共に、海外では成長の見込める市場の開拓に取り組み、更なる業績向上に努めていく。
2019年3月期の連結業績は、売上高175億円(前期比13.6%増)、営業利益15億円(同25.5%増)、経常利益15億円(同18.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益9億3,000万円(同39.6%増)を予想している。
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