アイダエンジニアリング、17年度売上は9.3%増の738億円、18年度見通しは5.6%増の780億円

 アイダエンジニアリングが5月15日に発表した2018年3月期(2017年度)連結業績によると、売上高は、国内外で自動車関連向けを中心に売上が増加したこと等により、前年度比9.3%増の738億5,600万円となった。利益面では、原価率の上昇や100周年関連支出等により営業利益は同4.6%減の63億1,200万円となり、経常利益は為替差損等の影響により同12.5%減の59億2,700万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同4.0%減の47億8,600万円となった。

 アイダエンジニアリング2017年度データ

 受注高は、国内外でプレス機械の受注が大幅に増加し、年間実績としては過去最高の831億4,300万円(前年度比32.7%増)となった。また、受注残高は前年度末比26.3%増の593億2,100万円となった。

■セグメント別業績

<日 本> 自動車関連向けプレス機械の売上増加や日本リライアンス等の新規連結の影響等により、売上高は463億9,800万円(前年度比12.7%増)となったものの、セグメント利益は原価率の上昇や100周年関連支出等の影響により34億5,900万円(同1.8%減)となった。

<アジア> 中国における自動車関連向けプレス機械やサービス売上の増加等により、売上高は158億2,200万円(前年度比3.7%増)となり、セグメント利益はマレーシア工場の利益増加等により16億2,800万円(同7.2%増)となった。

<米 州> 自動車関連向け中・大型プレス機械の工事進行基準売上の増加や為替影響等により、売上高は前年度比0.9%増の189億2,600万円となったものの、セグメント利益は原価率の上昇等により、同19.4%減の12億600万円となった。

<欧 州> 自動車関連向け中・大型プレス機械の工事進行基準売上の増加や為替影響等により、売上高は前年度比14.0%増の140億6,900万円となり、セグメント利益は粗利率の改善等により1億2,500万円となった(前年度は△6,500万円)。

■2019年3月期の見通し

 引き続き2017年度よりスタートした新中期経営計画(2018年3月期~2020年3月期)で掲げた、①市場・顧客開拓、②商品競争力向上、③重点事業強化、④グローバル業務体制高度化、⑤人財育成・開発、⑥成長基盤構築、という重点施策に取り組み成長基盤の構築と業績拡大を推進していく。

 2019年3月期の連結業績は、17年度の受注増や日本リライアンス等の連結効果等により、売上高は780億円(前年度比5.6%増)、営業利益68億円(同7.7%増)、経常利益69億円(同16.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益49億円(同2.4%増)を予想している。

 なお、為替レートは、1米ドル=106円、1ユーロ=129円を前提としている。

 アイダエンジニアリングの2018年3月期決算短信

 決算説明資料