DMG森精機が5月8日発表した2018年12月期第1四半期(1~3月)の連結業績によると、売上収益は1,138億3,900万円(前年同期比17.1%増)、営業利益は60億9,600万円(同52.1%増)、税引前利益は49億5,200万円(同67.9%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は28億600万円(同75.1%増)となった。また、第1四半期における工作機械の受注は、前年同期比34%増の1,385億円で四半期ベースでは過去最高水準を更新した。ユーロベースでは22%増となった。
各地域の受注は、前年度第3四半期以降の拡大傾向が継続している。日本は、83%増となった。自動車、半導体製造装置及び電子部品、金型業界向けの受注が大きく伸長した。
米州は、43%増となった。航空機、半導体製造装置、一般機械、SMEs(Small and Medium-sized Enterprises)向けが拡大したほか、エネルギー関連向けにも動意が見られた。
欧州は、独国フロンテンでのオープンハウスの寄与を含め、31%増となった。大きなウエイトを占めるSMEsが引続き好調なほか、一般機械、航空機、医療関連業界向けも堅調に推移した。
中国を含むアジアは、22%増となった。大型輸送機器向け部品加工、航空機、金型、SMEs向けに伸長した。
DMG森精機が圧倒的な強みを有する5軸加工機の構成比は38%とさらにその比率を高めており、周辺装置、オペレーションシステムCELOS、Technology Cyclesなどと結合した自動化システムの需要が拡大している。
5月には、DMG MORI独自の展示会「イノベーションデー」が伊賀及び米国シカゴで開催される予定であり、最新鋭機械及びより効率的な自動化システムの展示により、さらなる受注拡大に努めていく。