三菱ケミカル、ベトナムに有機感光体事業の製造・販売会社を設立

 三菱ケミカルは4月26日、ベトナムの首都であるハノイに、デジタル印刷機器用有機感光体(Organic Photo Conductor、以下OPC)の製造販売を行う現地法人を設立すると発表した。商業生産の開始は2019年度末を予定している。

 ラベル・パッケージ等で印刷の多様化が進んでいる昨今の印刷業界では、オンデマンド印刷・バリアブル印刷に対する世界的な需要が高まっており、これらに用いられるデジタル印刷機の市場も年々拡大している。ベトナムは、いわゆるチャイナプラスワンの戦略として、OA機器メーカー各社が相次いで進出した結果、今や東南アジアにおける印刷機製造の一大拠点となっている一方、ベトナム国内にはOPCサプライヤーがいないため、OA機器メーカーは、使用するOPCを全て輸入により調達しているのが現状。

 こうした状況を踏まえ、今般、需要が旺盛なベトナムにOPCメーカーとしては唯一となる製造拠点を設けることにより、これまで以上に迅速で安定的に製品を提供するとともに、今後成長が見込まれるデジタル商業印刷という新市場へ積極的に展開することにした。

<ベトナム新社概要>

社名:VINA MC IMAGING CO.,LTD

所在地:ベトナム社会主義共和国ハノイ市

設立:2018年度中

事業概要:デジタル印刷機器用有機感光体(OPC)の製造および販売

 ニュースリリース