ユニチカ、約60億円投じてインドネシア子会社で新工場建設、ナイロンフィルムの生産設備を増設

 ユニチカは4月26日、インドネシアにおけるナイロンフィルム製造・販売子会社であるエンブレムアジア(P.T.EMBLEM ASIA)(所在地:西ジャワ州ブカシ県)に新工場を建設し、ナイロンフィルムの生産設備を増設すると発表した。増設後の生産能力は、年産16,500トンから年産26,500トン(ユニチカグループ全体では年産41,500トンから年産51,500トン)となる。

 ユニチカは 1968 年に世界で初めて同時二軸延伸法によるナイロンフィルムの商業生産化に成功し、ナイロンフィルム「エンブレム」は、国内トップシェアかつ世界トップレベルのシを誇るブランドとして展開している。現在、国内では宇治事業所(京都府宇治市)、海外ではエンブレムアジアにナイロンフィルムの製造設備を保有しているが、アジア地域を中心とした食品包装用途などの需要拡大により、いずれもフル稼働の状況が続いている。

 今回のエンブレムアジアにおける新工場は、生産設備の増設のために、現在エンブレムアジアの所在地である MM2100 工業団地内に建設する。また、生産設備の増設は、中期経営計画「“G”round20~to The Next Stage」におけるフィルム事業の主要施策で掲げている「海外生産体制強化に向けた投資実行」を実現することで、食品包装用途を中心としたグローバルマーケットの需要拡大に対応し、更なる事業拡大に向けて実施するもの。

<新工場と設備増強の概要>

生産品目:ナイロンフィルム

増設場所:エンブレムアジア(P.T.EMBLEM ASIA)

所在地:インドネシア共和国西ジャワ州ブカシ県 MM2100 工業団地

新工場土地面積:26,180 ㎡(MM2100 工業団地内造成地を取得予定)

投資額:約 60 億円

増設能力:年産 10,000 トン(グループ全体で年産 41,500 トン→年産 51,500 トン)

スケジュール:2020 年 11 月稼働開始予定

<エンブレムアジアの概要>

社名:P.T.EMBLEM ASIA

所在地:T-3 MM2100 Industrial Town,Cibitung Bekasi,17520 Jawa Barat,Indonesia

事業内容:ナイロンフィルムの製造・販売

設立:1995 年 11 月

資本金:US$ 32,400,000

社長:川北俊一

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