国際協力銀行(JBIC)、ミクニがインドで実施する二輪・四輪車部品事業に融資

■自動車部品産業の海外事業展開を現地通貨建て融資で支援

 国際協力銀行(JBIC)は4月20日、㈱ミクニのインド法人Mikuni India Private Limited(以下、MID)との間で、融資金額280百万インドルピー限度(JBIC分)の貸付契約を締結したと発表した。融資は、横浜銀行と岩手銀行との協調融資によるもの。(1インドルピーは約1.63円)

 融資は、MIDがインドのラジャスタン州のニムラナ工業団地で行う燃料噴射システム等の二輪車及び四輪車部品の製造・販売事業に必要な資金を融資するもので、具体的には同社工場第3生産棟の生産設備の増設に充てられる。

 MIDは同工業団地内で、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する太陽光発電を活用したマイクログリッドシステムの実証に協力するなど環境に配慮したものづくりを行っている。なお、今回の融資は日印両政府が推進するデリー・ムンバイ産業大動脈構想(DMIC)地域における日本企業の現地投資を支援するもの。

 世界最大の二輪車市場と、世界第4位の四輪車市場を持つインドでは、今後の更なる経済成長を見込み、日系を中心とした二輪車及び四輪車メーカーが生産規模を拡大している。融資は、市場拡大に伴い増大する二輪車及び四輪車部品需要に対応するために、生産体制を増強するものであり、現地での生産能力拡充やシェアの維持・拡大につながる。融資は、こうしたミクニの海外事業展開をインドルピー建て融資により支援することを通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

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