千代田化工建設は4月20日、ペプチスター(本社:大阪府摂津市)と、特殊ペプチド医薬品原薬を製造する施設の設計・調達・建設(EPC)業務の工事請負契約を締結したと発表した。
プロジェクトで建設する施設は、近年特に成長が期待される中分子医薬品の一種である、特殊ペプチド医薬品(*2)原薬の研究開発・製造を行うものであり、顧客親会社であるペプチドリーム株式会社が保有する特殊ペプチド医薬品の周辺知財、周辺技術に加え、特殊ペプチド医薬品の商用規模の製造に必要な要素技術によって構成されている。
ペプチスターは親会社3社に加え、要素技術を保有する企業等からの追加出資を受ける事が内定しており、千代田化工建設も出資者の1社として参画した。千代田化工建設は成長への新しい柱として「地球環境分野」に注力しており、今回の受注もその成果の一つとなる。
千代田化工建設は顧客が目指す「オールジャパンの知識・ノウハウを結集させ、世界をリードする日本発のペプチド原薬の合成・製法の研究開発、製造」に貢献していく。
*1 ペプチスター株式会社は、ペプチドリーム株式会社、塩野義製薬株式会社、積水化学工業株式会社の3社を親会社とし、2017年8月7日に設立された。今回親会社3社に加え、千代田化工建設を含む複数社が新規出資者となる予定。
*2 特殊ペプチド医薬品とは、自然界に存在する20種類のアミノ酸に加え、非天然型(特殊)アミノ酸が組み込まれたペプチド医薬品を指す。非天然型アミノ酸が加わる事が化合物の増加に繋がり、創薬実現の可能性拡大に繋がる。
<プロジェクト概要>
顧客名:ペプチスター株式会社
案件名:PSP 製造棟1建設工事、PSP 製造棟2建設工事
建設地:大阪府摂津市(塩野義製薬摂津工場)/完成時期:2019年夏
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