新明和工業、新型旅客機「777X」向け翼胴フェアリング 初号機を出荷

  新明和工業は4月18日、4月4日に航空機事業部 宝塚分工場から、ボーイング社の新型旅客機「777X」向け翼胴フェアリング初号機を出荷したと発表した。

 新明和工業は、現在就航している全ての「777」向けに翼胴フェアリングを製造しており、「777X」プログラムでも同部位の製造を担当している。同プログラムでは、これまでの実績が評価され、新明和工業として初めてTier1(1次下請け)に認定された。これを受け、新たに兵庫県小野市の播磨分工場を生産拠点に加え、金属部品の加工は播磨分工場で、複合材料の加工は甲南工場(兵庫県神戸市)で分担製造した後、宝塚分工場(兵庫県宝塚市)にてこれらを集約して最終組み立てを行うことで、さらなる品質および生産性の向上と生産能力の拡大を図った。

 なお、初号機出荷を記念して執り行った納入式には、ボーイング社「777X」胴体設計専門ディレクター カルデロン(Mr. Dominic Calderone)氏、同社 購買部門ディレクター ウィーバー(Mr. Paul Weaver)氏をはじめ、新明和工業関係者を含む約100名が参列した。

 新明和工業は、「この「777X」を基幹事業の一つと位置づけており、設計・製造両面において自己研鑽に努めることでお客様の信頼をより盤石なものとし、民間機事業のさらなる発展を志向してまいります」とコメントしている。

<播磨分工場概要>

航空機事業部 播磨分工場

所在地:兵庫県小野市匠台30/工場開設:2016年10月

主要設備:機械加工設備、表面処理・塗装設備

 ニュースリリース