JFEエンジニアリング、福島県・双葉町の災害廃棄物減容化処理業務を受注

 JFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)は4月16日、同社を代表企業とする2社の共同企業体(前田建設工業)が、環境省福島地方環境事務所より「双葉町減容化施設(中間貯蔵施設)における廃棄物処理その2業務」を受託したと発表した。受託額(税抜き)は5年間で約1,123億円。

 今回、JFEエンジニアリングが受託した業務は、双葉町において仮設焼却施設(ストーカ式焼却炉、処理能力200t/日×1炉)及び仮設灰処理施設(コークスベッド式溶融炉、処理能力75t/日×2炉)を建設し、これら施設の運転管理までを一括して行うもので、建設完了後、約3年間の運営を行う。

 同施設では災害廃棄物の焼却処理を行うだけでなく、中間貯蔵施設に搬入された焼却灰及びばいじんも仮設灰処理施設により処理する。これは、震災後福島県では初の試みであり、焼却灰のさらなる減容化と再資源化を実現する。

 JFEエンジニアリングは、福島県内各地で災害廃棄物の焼却減容化処理を進めており、葛尾村、南相馬市1号炉、同2号炉、伊達地方衛生処理組合、楢葉町の5施設(※2)で仮設焼却炉を建設し、現在まで廃棄物の処理を順調に行っている。

 JFEエンジニアリングはこれまで培った豊富な経験・ノウハウを最大限活用し、プロジェクトを安全・円滑・迅速に進めていく。今後もグループ総力を挙げて技術力を提供し、被災地の早期復興に貢献していく。

<プロジェクト概要>

発注者:環境省 福島地方環境事務所/受注者:JFE・前田特定業務共同企業体

処理対象:双葉町において発生し又は中間貯蔵施設に搬入された放射性物質に汚染された廃棄物

処理炉:ストーカ式焼却炉(処理能力:200t/日×1炉)/コークスベッド式溶融炉(処理能力:75t/日×2炉)

業務場所:福島県双葉郡双葉町細谷地区/業務期間:2018年3月1日~2023年3月31日

受託金額:112,290,000,000円(税抜き)

 ニュースリリース