日立造船、熊本県菊池環境保全組合向けごみ焼却発電プラント事業を180億円で受注

 日立造船は4月13日、熊本県の菊池市・合志市・大津町・菊陽町で構成される菊池環境保全組合(管理者:後藤 三雄 菊陽町長)向けの新環境工場(ごみ処理施設)整備及び運営事業を180億円(税抜き)で受注したと発表した。

 現在、大津町内にはごみ処理施設として「東部清掃工場」(施設規模:135t/日)と、再資源化工場(施設規模:44t/5時間)と埋立処分場からなる「環境美化センター」がある。人口増加傾向にある同組合管内地域の将来動向を踏まえ、恒久的に安定したごみ処理を推進していくため、同組合によってごみ焼却発電プラントの新設が計画され、日立造船が代表企業として整備・運営事業を受注した。同施設では、ごみ焼却による熱エネルギーを利用した発電も行う。

 日立造船は、新施設のEPC(調達・設計・建設)、建設後は日立造船グループの特別目的会社(SPC)であるきくち環境テクノロジー株式会社が20年間の運営業務を担う。

 日立造船では、最新の処理技術を最大限に取り入れ、安全・安心なごみ処理と高効率の発電を実現し、周辺地域との調和・共生を重視し、地域還元を図るとともに周辺住民が安心できる施設を目指すとしている。

<概 要>

事業名称:新環境工場(ごみ処理施設)整備及び運営事業

事業方式:DBO(Design:設計、Build:建設、Operate:運営)方式

建設予定地:熊本県合志市幾久富地区

施設規模:ストーカ式焼却炉170t/日(85t/日×2炉)、発電設備付

事業期間:設計・建設 2021年3月まで

運営・維持管理:2021年4月~2041年3月(20年間)

発注者:菊池環境保全組合(管理者:後藤 三雄 菊陽町長)

受注金額:180億円(税抜き)

代表企業:日立造船株式会社

構成員:株式会社ニチゾウテック、ニチゾウ九州サービス株式会社

協力企業:株式会社宇都宮建設、株式会社九電工、東洋建設株式会社、株式会社俊設計、株式会社あい設計

 ニュースリリース