■12回連続で最高ランクの格付
日本政策投資銀行(以下、DBJ) は4月9日、井関農機に対し、「DBJ 環境格付」に基づく融資を実施したと発表した。
「DBJ 環境格付」融資は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付 システム)により企業の環境経営度を評点化、優れた企業を選定し、得点に 応じて融資条件を設定するという、世界で初めての融資メニュー。
井関農機は、大正 15 年創業の農業機械専業メーカーで、トラクタ、田植機、 コンバイン等を主力製品としている。「農業機械を通じて社会に貢献 する」という使命のもと、「豊かで持続可能な社会の実現」に向けて、重要 課題と目標を設定しグループ全体でCSR 活動に取り組んでいる。
今回の格付では、以下の点を高く評価した。
(1) 長期ビジョンや中期経営計画の達成に向けて重視している CSR 面の マテリアリティについてトップマネジメント下で議論するとともに、部署 ごとに具体的な KPI として落とし込むなど、本業の中に CSR の取り組み を位置づけている点
(2) 農業就業人口の減少や高齢化等の社会課題への対応として、ICT や ロボット技術を活用した最先端のスマート農機や営農・管理ソフトを開発 するとともに、地域ごとのニーズに対応可能な人材育成を推進するなど、 農業の省力化、生産性拡大に貢献している点
(3) LCA評価等の精密な認定基準を活用した環境配慮商品の国内売上高比率を 上昇させる目標に基づき、実際に従来製品と比較した際に大幅に CO2 削減 を達成している製品や、施肥量の適正化を実現した生物多様性に配慮した 製品等を積極的に開発・上市している点
その結果、井関農機は 12 回連続で「環境への配慮に対する取り組みが特に 先進的」という最高ランクの格付を取得している。
DBJ は、企業理念「金融力で未来をデザインインします~金融フロンティアの 弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的 発展を実現します~」に基づき、環境配慮型経営に向けた顧客の取り組みを 積極的に支援していく。