㈱キトーは4月4日、4 月3日付で100%子会社である Kito Europe GmbH を通じて、オランダ企業ヴァン・ルースデン社の株式37.5%を取得したと発表した。キトーは、ヴァン・ルースデン社の有する防錆仕様、防爆仕様といったカスタマイズ技術を獲得し、高付加価値製品の品揃え拡充と、キトー製品群の特殊環境対応力の向上をはかる。
ヴァン・ルースデン社は、手動チェーンホイストを中心とした巻上機やトロリー、各種クレーン、クレーンコンポーネントなどを、海洋などオフショア使用向け防錆仕様や、引火の危険がある現場での使用を想定した防爆仕様といった、カスタマイズ技術に強みを持つ企業で、欧州を中心に事業を展開している。
キトーは、株式取得を通じて、日本・北米市場でシェアが高く、グローバルであらゆる産業向けに製品を提供するキトーグループを、地域戦略、製品戦略の両面で補完する。
石油化学、プラント、資源採掘、重工業など引火の危険性がある現場や、オフショア環境などで使用される、特殊用途向けカスタマイズ製品の品揃えを強化することで、欧州事業のソリューションプロバイダーとして、他社との差別化をはかる。
<ヴァン・ルースデン社の概要>
名称:ヴァン・ルースデン社(Van Leusden B.V.)
代表者:Ronald Bergsma
事業内容:巻上機やクレーンなどの、防錆、防爆仕様カスタマイズ
設立:1890 年
事業規模:売上:3.2 百万ユーロ (416 百万円、2017 年 12 月期)、総資産:1.2 百万ユーロ (156 百万円、2017 年12月31日)
(1 ユーロ = 130.0 円と換算)