IHI、2018年度入社式、グループで397名が入社

 ㈱IHIは4月2日、本社ビル(所在地:東京都江東区豊洲)で2018年度入社式を行い、IHIグループの新入社員397名を迎え入れたと発表した。入社式における社長 満岡 次郎(みつおか つぎお)の挨拶要旨は次のとおり。

①IHIで働く意義

・1853年の創業以来、160年以上にわたり「ものづくり」を通じて社会に貢献してきたIHIグループは、「技術をもって社会の発展に貢献する」を経営理念の一つとしています。また、「環境、エネルギー、産業・社会基盤における諸問題を、ものづくり技術を中核とするエンジニアリング力によって解決し、地球と人類に豊かさと安全・安心を提供するグローバルな企業グループとなる」ことを、IHIグループの目指す姿として掲げています。

・昨今、私たちを取り巻く世の中や産業界では、AIやIoTなどデジタル化の波が押し寄せ、電気自動車の開発・普及が本格化するなど、大きな変化の兆しが現れています。あらゆる分野で起きているこうした変化は、従来の延長線上にはない、いわゆる「不連続な変化」です。このような変化は、私たちにとって、新たなビジネスチャンスにつながるもの、つなげていかねばならないものです。変化に柔軟かつスピーディーに対応し、自らのビジネスモデルも変化させつつ、今後とも、社会の発展に貢献するIHIグループであり続けましょう。

②2018年度の取り組み

 現在の中期経営計画「グループ経営方針2016」では、「収益基盤の強化」をメインテーマに掲げ、利益創出力の向上に取り組んでいます。今年度はその最終年度です。経営計画目標を達成するためには、自らをスピーディーに変えていかなければなりません。そのための施策の方向性は次の3点です。

・1つ目は「リーン・アンド・フレキシブル」です。世の中の大きな変化をチャンスにしていくため、私たち自身の事業体質を筋肉質で柔軟なものに変えていきます。

・2つ目は、「モノ売りからコト売り」です。私たちと同様にお客さまも、大きな変化に直面しています。お客さまの課題に対応するため、機器供給を中心とする従来のビジネスばかりではなく、お客さまの事業運営に対して、IHIグループの各事業が連携してサポートしていく、問題解決型のビジネスモデルを創出していきましょう。

・3つ目は、「グローバル」です。事業部門と各拠点が連携して、世界のお客さまの問題解決に貢献していくことが、IHIグループの事業拡大と収益性向上の大きなチャンスとなります。

・新入社員の皆さんには、それぞれの職場で、フレッシュな視点から、「会社を変える」ことに貢献いただけるものと期待します。

③新入社員に期待すること

・IHIグループのもう一つの経営理念は、「人材こそが最大かつ唯一の財産である」です。人材の成長なくして、会社の成長はありません。これから社会人として歩み始める皆さんに、私から期待することを、3つお伝えします。

・1つ目は、「情熱」を持つことです。ビジネス環境は常に変化し、技術も進歩しています。変化に取り残されることなく、素早く、確実にまた柔軟に適応し続けるためには、「仕事を通じて自らを成長させ、世の中の役に立とう」という強い「情熱」が欠かせません。これから従事する仕事の中で、多くのやりがいを見いだし、「情熱」をもって業務に取り組んでください。

・2つ目は、「プロフェッショナル」になることです。特定分野の専門知識・経験を深めた「スペシャリスト的なプロ」、広い分野の知見・経験を有する「ジェネラリスト的なプロ」など、様々なプロフェッショナルとしての姿があります。どのような分野でも、人に負けない強みを持ったプロフェッショナルを目指して、自らを高め続けてください。そうしたプロフェッショナルが集まり、つながることで、IHIグループとしての総合的なバリューチェーンの価値を高めることができます。

・3つ目は、「コミュニケーション」の努力を惜しまないことです。私たちの「ものづくり」は、一人の力で完成するものではありません。多くの仲間が協力し合い、一つの目標に取り組むことで、大きな成果を生み出せます。「コミュニケーション」を通じて、常に情報を共有し、相互に理解し合うことによって、仲間同士のチームワークを発揮できます。手間を惜しまず、自分の思いを相手に伝え、また、相手の気持ちを理解する努力を心掛けてください。

④結び

・皆さん一人ひとりが、自らの仕事を愛し、仕事に対する情熱と責任を持ち、私たちとともに、新しいIHIグループの歴史を作り上げていきましょう。これからそれぞれの職場・持ち場で存分に若い力を発揮してください。皆さんの今後の成長と大いなる活躍を心から期待しています。一緒に頑張りましょう。

 以上

 ニュースリリース