CKDは3月30日、モータレスタイプの電動アクチュエータ「EBS/EBR/EKS」の3シリーズを4月2日から発売すると発表した。また、電動製品としてコントローラおよびロータリー・ハンド・テーブルタイプなど更なる製品を2018年内に順次発売を予定している。
生産設備の自動化やIoT化、スマート工場への対応など、フレキシブルに動作を制御できる電動アクチュエータとして、コンパクトで高精度、かつ高速動作が可能なモータレスタイプを新たに3シリーズ9サイズ開発した。現行モデルと合わせてモータレスタイプは7シリーズ36サイズとなり、今後さらなる設備の自動化を目指す顧客ニーズに幅広く応える。
主な用途は、(1)様々な工程で使われるワークの搬送や多点位置決め、(2)プラスチックやベアリングなど小物部品の圧入、(3)パレットやワークの昇降など部品の上下搬送、(4)高タクト、高耐久が必要な大量生産する電子部品の搬送、位置決めなど。
製品の特長は、
(1)スタンダードモデルのスライダタイプ「EBSシリーズ」
可搬質量を大きくするためアウターレールガイドを採用し、コンパクトでありながら高剛性を両立した。メンテナンスが容易にできるグリス供給ポートと、上下どちらからでも取り付けができる取り付け穴を標準装備。7社のサーボモータに対応することで使いやすさを追求した。
(2)ガイドを内蔵したロッドタイプ「EBRシリーズ」
ロッドタイプでありながらスライダタイプと同様にアウターレールガイドを内蔵することで、ロッドの中心以外の負荷でも安定して使用が可能。また、ロッドタイプでもロングストロークが可能で700mmを搬送することができる。スタンダードなスライダタイプと同様に、上下どちらからでも取り付けができる取り付け穴と、7社のサーボモータに対応している。
(3)高タクト高剛性なスライダタイプ「EKSシリーズ」
鉄ベースのアウターレールガイドを内蔵することで、コンパクトで高剛性なボディーに加え20,000kmと高耐久を実現した。さらに大口径のボールネジを採用することで業界最高クラスの速度と高加減速に対応する。
<製品の主な仕様>
・繰返し精度 :±0.01mm
・最長ストローク :EBSシリーズ 1100ミリメートル、EBRシリーズ 700ミリメートル、EKSシリーズ 1500ミリメートル
・最大可搬質量:EBS/EBRシリーズ 50キログラム、EKSシリーズ 171.5キログラム
・最高速度 :EBS/EBRシリーズ 1000ミリメートル/秒、EKSシリーズ 2500ミリメートル/秒
・最高加減速度:EKSシリーズ 2G(条件により4G)
<標準価格>
EBSシリーズ:63,100円(税抜)~
EBRシリーズ:72,940円(税抜)~
EKSシリーズ:167,940円(税抜)~
<販売計画> 2018年度 5億円/2020年度 15億円