住友重機、国内最大級75MW級バイオマス専焼発電設備を受注

 住友重機械工業は3月30日、西日本プラント工業より、75MW級バイオマス専焼発電設備を受注したと発表した。

 受注した設備は、九電みらいエナジー、西日本プラント工業と九電産業の九州電力グループ企業3社が共同で設立した下関バイオマスエナジー合同会社が計画する木質バイオマス発電所(建設予定地:山口県下関市)に納入するもので、木質ペレットやパーム椰子殻を主燃料とし、再熱方式(※1)を採用した非常に高効率なバイオマス専焼発電設備。住友重機械工業は、同発電所のEPC(設計・調達・建設)を行う西日本プラント工業に対して、循環流動層ボイラ(CFBボイラ)およびタービン設備等一式を提供する。

 今回の発電設備は、住友重機械工業グループが国内外で490缶以上(※2)の実績を持つ「循環流動層(CFB)ボイラ」を採用しており、同ボイラを用いたバイオマス専焼発電設備としては、国内最大級となる。住友重機械工業の循環流動層(CFB)ボイラは、同発電規模において、高効率バイオマス発電の分野では圧倒的なシェアを得ており、この実績が評価され今回の採用に至った。

 住友重機械工業は、バイオマス燃料や低品位燃料を有効活用して高効率に燃焼する信頼性の高い小型から大型の発電設備により、再生可能エネルギーでの発電において、低炭素社会化、地球温暖化対策に貢献していく。

<設備の概要>

ボイラ形式:循環流動層(CFB)ボイラ(再熱方式)

発電端出力:74,980kW/発電方式:蒸気タービン式/運転開始予定:2022年1月

(※1) 再熱方式:蒸気タービンにて膨張した蒸気を再度ボイラヘ送り、再加熱後に再び 蒸気タービンへと送り込むことで高効率発電を可能とする技術。

(※2) 住友重機械工業グループ:住友重機械工業株式会社および子会社Sumitomo SHI FW(SFW)。

本値は住友重機械工業グループおよびSFWのCFB技術供与先(ライセンシー)の実績を含む。

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