クボタ、大阪市の本社ビルで2018年入社式開催、251名が入社

 クボタは4月1日、午前10時30分より本社ビル(大阪市浪速区敷津東1-2-47)で2018年度の入社式を開催したと発表した。今年度の入社は、合計251名で、うち大卒・大学院卒146名、高卒(技能系)105名。

■木股昌俊社長から新入社員への訓示(要旨)

1.当社の歴史とミッションをしっかりと認識して、「グローバル・ メジャー・ブランド クボタ」の実現を目指していこう

 クボタグループは、創業者久保田権四郎のDNA「モノづくりにかける開拓精神」を受け継ぎ、現在では、「食料・水・環境」の事業分野において、社会に貢献する企業として事業活動を展開しています。世界の人口は、いまや70億人を超え、2050年には95億人を超えると言われています。今後ますます「食料・水・環境」の分野で、解決しなければならない課題が増えてくるでしょう。

 当社のミッションは、「優れた製品・技術・サービスを通じて、地球と人の未来を支え続ける」であり、それは私たち一人ひとりのミッションです。さらには、「グローバル・メジャー・ブランド クボタ」の実現を目指しています。この「グローバル・メジャー・ブランド」というのは単に「売上や利益で世界のトップを争うブランド」ということではありません。世界中で真に必要とされ、最も多くのお客様から信頼されることによって、最も多くの社会貢献をなしうるブランドを目指すということです。

 皆さんは当社の歴史とミッションをしっかりと認識して、「グローバル・メジャー・ブランド クボタ」の実現に貢献して下さい。

2.誇りを持ち仕事に向き合い、自分自身の能力を高め続けよう

 企業が発展し続けるためには、付加価値の創造が不可欠です。日頃から仕事での経験や自己啓発を通じて自分自身の能力を高め、付加価値を生み続けることを意識して下さい。そのために、まずは基本を確実に学び、日々の業務の目的・本質を見極め、「自身の思い・考え」を持ち、改革・改善に努めてください。さらに社内だけではなく社外からも、スキルや情報を積極的に学び吸収する姿勢を大切にして下さい。日々の積み重ねが皆さんの能力を高め、「変革し続けていく会社」の実現につながります。仕事が楽しい時も苦しい時も、世界から必要とされている事業に取り組む自分自身に誇りを持ち、能力を高め続けて下さい。

3.失敗を恐れずに、チャレンジし続けよう

 「グローバル・メジャー・ブランド クボタ」を実現するために、皆さんには沢山の壁が待ち受けています。

 私は入社して12年目に、クボタにとって初めてとなるアメリカの工場立ち上げに参加しました。当時の私はクボタブランドを北米市場にも広めたいとの強い思いがあり、生産技術者として自ら手を挙げてこのプロジェクトに参加しました。しかし北米でのクボタの知名度は低く、工場の従業員の採用や育成にも大変苦労しました。また、頻発する生産設備の不良に対応するため、日本に電話で修理方法を確認し、なんとかライン稼働を維持したようなこともありました。大手ライバルメーカーが圧倒的なブランド力を築いている中、事業が軌道に乗るまでは本当に苦しい時間でしたが、全てを一から作り上げていく苦労と喜びを、存分に感じた経験でもありました。

 現在、当社は北米において、多くのディーラー、農家の皆様から賞賛を頂く企業となりましたが、その当時、もしもチャレンジをし続けていなければ、現在の北米における農業機械の成功はあり得ませんでした。

 クボタグループは、今年から2022年までの5年間を対象とする新中期計画を策定しました。その達成には、それぞれの事業が「世界一」や「トップシェア」を実現していかねばならず、道のりは決して平坦ではありませんが、「必ず実現する」との強い気持ちを持って取り組んで頂きたいと思います。その道のりを共に進むという点においては、社長も部長も新入社員もみな平等です。新入社員だからといって上司や先輩たちに対して遠慮する必要はありません。

 皆さんには、若さや既成概念にとらわれない新しい発想があり、すべてを新鮮な目で見ることができます。先入観にとらわれず、現状を変える勇気や改善しようとする意欲は、皆さんの特権でもあります。積極的に新しい取り組みにチャレンジして下さい。その結果、仮に失敗したとしても、その失敗は必ず将来への糧となります。「失敗を恐れずに、チャレンジし続けること」こそが、皆さん自身の成長と、クボタグループの発展に必要なのです。

 最後になりますが、安全と健康に十分に留意してください。どんなに知識や能力、行動力があっても、心と体の健康なくして、付加価値の高い仕事は出来ません。くれぐれも安全と健康には留意し、社会人としての大きな一歩を踏み出して下さい。皆さんが「グローバル・メジャー・ブランド クボタ」の実現を目指し、世界で活躍し続けることを大いに期待しています。

 一緒に頑張りましょう。

 以上