コベルコ建機(東京本社:東京都品川区)は3月30日、インド子会社であるKOBELCO CONSTRUCTION EQUIPMENT INDIA PVT. LTD.(以下KCEI)が、インドにおける好調な需要に対応するため、現地の油圧ショベル工場の生産能力を増強することを決定し、3 月20 日に起工式を実施したと発表した。
インド国内は、政府のインフラ投資額が増加の一途をたどるなど、好調な経済成長を続けている。それに伴い、油圧ショベルの需要も増加を続けており、今後も旺盛な需要が継続することが見込まれる。KCEIでは、2011 年よりインドでの現地生産を1,200 台/年で開始し、高まる需要に対応するため、生産性向上、レイアウト変更などの施策を行うことで2,000 台/年まで生産能力を高めてきた。今回、益々高まるインド国内需要とインドからの輸出向け増産に確実に対応するため、全面的な生産能力増強をおこない3,000 台/年まで引き上げる。
増強工事の内容としては、建屋の増築、組立・塗装工程増強など生産工程全般を見直すとともに、現在のクレーン工場の活用や、安全性向上、職場環境改善まで多岐にわたり行っていく計画で、2019 年1月末の竣工を予定している。
今回の能力増強により、コベルコ建機では「よりタイムリーに製品をお客様のもとへお届けするとともに、さらに高い品質を目指し、今後も競争力ある製品づくりを目指してまいります」としている。
<インド法人の概要>
社名:コベルコ コンストラクション イクイプメント インディア
英文・会社概要:KOBELCO CONSTRUCTION EQUIPMENT INDIA PVT. LT.
所在地:本社:インド ノイダ市郊外(デリー市中心から東へ約20 ㎞)
工場:アンドラ・プラディッシュ州 SRI CITY 工業団地(チェンナイ市内から北へ75 ㎞)
代表者:後藤 寛(コベルコ建機 執行役員)
出資比率:コベルコ建機株式会社97%、伊藤忠商事グループ3%
操業開始:2011 年1 月(油圧ショベル工場)
事業内容:建設機械の生産、インド・ネパールにおける建設機械の販売・サービス
生産品目:14~50 トンクラスの油圧ショベル、55~260 トンクラスのクローラクレーン
生産能力:油圧ショベル:1,200 台/年(当初)、現在(2,000 台/年)、今回増強後(3,000 台/年)、クローラクレーン:100 台/年
従業員数:540 名(2018 年2 月末現在)
面積:油圧ショベル工場:敷地面積68,800 ㎡、建屋面積13,900(20,900)㎡/クレーン工場 :敷地面積78,000 ㎡、建屋面積:13,800 ㎡※()内は今回増強後の面積
今回投資額:832 百万インドルピー(約14 億円) ※1.7 円/インドルピーで換算