クレハ、いわき事業所にPPS樹脂製造設備の増強、投資額は100億円

 クレハは3月27日、いわき事業所(福島県いわき市)にPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂の製造設備を増強すると発表した。

 PPS樹脂は、軽量化や電装化のニーズが高まっている自動車部品用途を中心に、その優れた耐熱性や加工性が必要とされる産業分野において、今後も需要の拡大が見込まれている。

 現在、クレハはいわき事業所に年産10,700 トンのPPS樹脂の製造設備を有しているが、フル稼働の状況が継続しており、顧客からの更なる供給拡大の要請に対応するため、設備増強を行うことにした。

 クレハは、今回の設備増強によって、差別化された高品質のPPS樹脂を安定的かつ効率的に供給する体制を整えるとともに、事業提携関係にあるポリプラスチックス(本社:東京都港区)との緊密な連携のもと、PPS樹脂市場における地位を確固たるものとしてきた。

 なお、今回の設備増強にあたっては、「津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金(7次公募)」の採択事業として、補助金交付を申請する予定。

 <設備増強の概要>

増強規模:年産5,000トン/投資額:100億円(設備及び建屋)

場所:いわき事業所 現有設備隣接地

完工時期:2020年9月/稼働時期:2021年2月

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