東芝、投資の枠内で東芝メモリ四日市工場第6製造棟に約1,400億円の生産設備を導入

 東芝は3月27日、3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASHTM」の生産拡大のために、東芝子会社である東芝メモリの四日市工場(三重県四日市市)で建設中の第6製造棟に約1,400億円の生産設備を導入すると発表した。東芝は2017年11月9日、2017年度のストレージ&デバイスソリューション向け設備投資額(メモリ事業非継続組替前、発注ベース)を4,000 億円から6,000 億円に増額することを発表しているが、今回の投資はその枠内。

 今回の設備投資は、エンタープライズ用サーバやデータタセンター向けを中心に3次元フラッシュメモリの需要拡大が2018 年度以降も見込まれるため。第6製造棟の建設進捗に合わせ、建屋内に96層積層プロセスを用いた3次 元フラッシュメモリ固有の製造工程を担う最先端の成膜装置やエッチング装置などを導入する。

 2017 年度の設備投資額に変更はなく、今回の投資に関する費用計上や支払いによる資金影響等は 2018年度以降となるため、2月 14 日に公表した2017 年度連結業績見通しに変更はない。

 なお、東芝は3月 26 日付で、東芝メモリを Bain Capital Private Equity, LP を軸とする企業コンソーシアムにより組成される買収目的会社である㈱Pangea へ早期に譲渡することを目指している旨を発表しているが、今回の投資は、適時に設備を導入するために、 2017年度設備投資計画の枠内にて年度内発注を実施するもので、譲渡計画への影響はないとしている。

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