コマツは3月28日、主に海外の鉱山で活躍する機械駆動式大型オフロードダンプトラック「HD1500」(定格積載質量:141.9トン)をフルモデルチェンジし、4月より発売すると発表した。
当該機は、従来の45Lから50Lに排気量を格上げしたエンジンを搭載し、余裕の定格出力1,175kWでパワフルな走りを実現している。また、クラス最大の大容量リターダを搭載し、オートリターダと併用することで安全かつ高速な降坂を可能とし、サイクルタイムを短縮することで高い生産性を実現する。さらに、滑りやすい路面や軟弱地を走破するのに効果を発揮する「コマツトラクションコントロールシステム(KTCS)」を採用し、優れた走破性も実現している。
メインフレーム、トランスミッション、リヤアクスルなどの主要コンポーネントは、最新の技術・耐久性基準に基づき新たに設計され、修理経費の削減やオーバーホール間隔の延長により、顧客のTCO(総保有コスト)を削減する。
KomVision(周囲カメラ&レーダーシステム)を標準で装備するほか、最新版KOMTRAX Plus(鉱山機械管理システム)により車両のリアルタイム監視機能を大幅に強化。機械および稼働状況の見える化を進め、顧客の現場の安全および生産性や稼働率の向上に寄与する。
また、キャビンへのアクセスには安全で負担の少ない斜め階段を採用。人間工学に基づいた操作性を追及したラウンドダッシュボード、ヒーターとベンチレーションを組み込んだエアサスシートなど、オペレーター環境を大切にする設計がなされている。
さらに、油圧システムのロス馬力を低減するオンデマンド制御や、省エネ運転をアドバイスするエコガイダンスを搭載し、燃費効率の改善を図っている。