神鋼環境ソリューション、IHI環境エンジニアリングの廃棄物処理施設関連事業を統合協議で基本合意

 神鋼環境ソリューションは3月27日、㈱IHI及び㈱IHI環境エンジニアリング(以下、IKE)との間で、神鋼環境ソリューションにIKEの廃棄物処理施設関連事業等(以下、対象事業)を統合すること(以下、本統合)について、具体的な協議を進めていくことに関する基本合意書を締結したと発表した。なお、統合については、神鋼環境ソリューションが吸収分割によりIKEの対象事業を承継すること(以下、本吸収 分割)により行うことを前提とし、今後、両社間で詳細な検討と協議を行い、正式 に決定次第、速やかに公表するとしている。

 神鋼環境ソリューション及びIKEは地方公共団体等向けごみ焼却施設建設工事を中心とする廃棄物処理施設関連 事業分野において、各々の特長ある技術を基に事業展開し、日本の環境インフラを支える重要な役 割の一翼を担ってきた。しかし近年、日本の人口減等に伴う市場規模の変化等、両社を取り巻く事業環境は大きく変化してきている。

 2017年3月27日、両社は廃棄物処理施設関連分野における「包括的業 務提携契約」を締結済みで、現在、「販売活動の一体運営体制の構築・運用」等を柱とする両社協業を通じ、業容拡大を目指した活動を展開中。他方で、将来に亘って組織を隔てたままでの協業に留まるとすれば、シナジーの最大限の発揮を目指す上で制約となりうることは否定できないところであり、両社は、経営資源を結集する必要性を強く認識している。

 今回、両社は、包括的業務提携を通じ「お互いを最良のパートナーである」との認識を再確認した上で、本統合の本格的検討に向かって歩みを進めることを決断した。IKEの廃棄物 処理施設関連事業を神鋼環境ソリューションに統合することについて両社間で今後具体的な協議を進めていく。

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