■2017年通期の輸出は22.7%増の29億1,700万ポンド
英国の建設機械工業会(The Construction Equipment Association (CEA) は3月12日、2017年第4四半期(10~12月)の建設機械および土木機械の輸出は、引き続き堅調に推移し、5四半期連続で増加したと発表した。
2017年第4四半期の輸出は、7億8,000万ポンドで第3四半期比8.0%の増加を示し、3年以上にわたり最高だった。2017年の好調な終了により、2016年の輸出総額は2016年に22.7%増加し、29億1,700万ポンド(約4,288億円)となった。(1英ポンドは約147円)
英国の建設機械メーカーは、主要海外市場の多くで需要の改善を引き続き享受しているほか、Brexit国民投票に続く2016年中頃からの英ポンド安の利益も引き続き享受している。
2017年における英国の輸出仕向け先トップは米国であり、総輸出額の24%を占めた。EU28諸国への輸出構成比は、2016年の41%と比較して、2017年には価値ベースで総輸出額の42%と僅かに増加している。
■2017年通期の輸入は16.1%増の14億8,100万ポンド
建設機械の輸入は、第3四半期と比較して第4四半期の増加率が前年同期比で3.8%増加したが、第2四半期まで回復しなかった。しかし、2017年の輸入総額は2016年に16.1%増加し、14億8,100万ポンド(約2,177億円)となった。
2017年の建設機械輸入の高水準を示す輸入データは、英国建設機械データ交換によると、英国市場への機器販売の伸びと一致している*。これは、2017年の建設機械の小売販売数は2016年と比較して約8%増加したことを示している。(約3万台販売)。
日本は2017年も輸入の最も大きな国となり、2016年比54%増加して2億9,700万ポンド(約437億円)に達した。これにより、2016年の15%から2017年には20%に増加しているが、2017年のEU28カ国からの輸入総額は9億800万ポンドであり、輸入総額の61%を占めている。
要約すると、英国は2017年に建設機械および土工機械の純輸出国となった。英ポンドベースでは、貿易黒字は2017年に大幅に増加し、2016年に比べ30%高の14億2,900万ポンドに達した。全体として、輸出は2017年の輸入水準の2倍にはほど遠いものではなかった。
*英国の建設機械のデータ交換は、専門のデータ処理会社であるSystematics International Ltd.によって運営されている。CEAはSystematicsとの提携により、このスキームの高レベルのデータにアクセスする。
コメントを投稿するにはログインしてください。