コマツは3月15日、100%子会社のコマツ産機が加圧能力630トンの新型サーボプレス「H2FM630」を2月から発売したと発表した。
新開発の「水冷式高トルクサーボモーター」を搭載することで、従来の空冷式サーボモーターに比べ、約30%の生産性向上を実現する。また、振子モーションの搭載により、メカプレス比では最大60%の生産性向上を図ることが可能。さらに、プレス用に新開発した「大容量キャパシタ蓄電システム」の採用により、電源容量および消費電力をメカプレスと同等まで低減を図っている。
ユーザーインターフェースも一新し、15インチ大型タッチパネルとシンプルで統一性のある画面デザインを採用することで、サーボプレスの多様な設定項目のユーザビリティを向上させている。目的の加工に合わせたスライドモーションを容易に作成できることにより、トライ工数低減や、生産性・成形性・型寿命向上をサポートする。同社製品に標準搭載の「KOMTRAX」(機械稼働管理システム)は、当該機向けに新たに4つのオプションメニューを提供する。これらの新メニューにより、顧客の生産性・保全性をさらに強化する。
公表価格は、2億5,000万円(国内販売・税別)で、販売目標は年間20台 (2020年度)。